好きになっちゃだめ。３

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ただいま夜の10時ごろ。





もうお仕事から戻ってきてるかな。



やっぱり芸能人て、忙しいね。









prrrr...









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「もしもし、A？」









… 出てくれたっ！！









『あっ、えっとたいぴさん、お久しぶりですっ！！
今お仕事大丈夫ですか？』









「うん、もう終わってるよ」









今日確か北山さん収録って言ってたし…




もう北山さんも家に戻ってるのかな…









「Aから電話なんて珍しいね。むしろ初めてかも。
どした？」









…だめだ、

開始早々優しいトーンすぎて落ち着くんだけど…









『えっとですねっ、
今日はたいぴさんにご相談がありまして…』









「相談？俺に？」







『はい！
明後日、北山さんと海へ行くことになったんです…///』









「……あー、そうなんだ。良かったじゃん」







『はい！それでですね、
いきなりすぎて申し訳ないんですけど
男性が好む水着を教えてほしいんですけど…』









「水着の好みねぇー。
やっぱり男って言っても、個人の好き嫌いはあるし、
派手めな感じが好きな男に対して、
落ち着いた淡い色好む男もいるからね」









『やっぱりそうですよね…』









そんなのわかってたのに、
王子に聞くなんて馬鹿なことをしました…









「ははっ、けど北山は、ああ見えて派手めより
どちらかと言えば落ち着いた方が好きかもね」









『そうなんですか？』








「前白いワンピース着て
麦わら被った女性好きって言ってたし。
シンプルとまでは言わないけど、
パステル系とかいいんじゃない？」









『おぉ…なるほど…』









有力情報ゲットしちゃった。









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「ま、A自身の好みでいいんじゃない？」









『え？』








「A、どれ着ても似合うよ、きっと」









えっ…///









『た、たいぴさん…///冗談だめです…///』









私ほんとすぐ調子乗っちゃうんだから…！









「あはははっ！
でも似合うと思うよ、ほんとに」









自信持ちなさい、っていつもの感じで言ってくれた。









良かった、さっきの冗談で…







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