好きになっちゃだめ。２

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「ミツってさ、
一度狙った獲物は逃さないタイプでしょ？」









「そういう諦めない気持ちって言うの？
それが恋愛にも響いちゃったわけ」









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「正直、華ちゃんに惹かれてたときよりも、
目がキラキラしてた。」









「多分、相当Aに惚れ込んだんだと思うよ」









だから自信持って。って優しい表情で言ってくれた。









どしたの…？

いつもの二階堂くんじゃないじゃない…っ









ぎゅっ…









あれ…まただ…






さっきとは違って、今度は握られる感触。








北山さん、いい夢でも見てるのかな









「あとはライブのことだけど、
ちゃんと普通にしてればなんの問題もないよ。

関係者席のとこはやめとくわ」









『二階堂くん…』









…優しいね。









「さて、ミツが寝てたら構成考えらんないし、
今日はお開きにしよっか。」









明日仕事昼からだしめっちゃ寝れる〜って
背伸びしてる









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『私お会計してきますね』







「あ、今日は俺が払わせて！俺が言い出しっぺだし！」







『でもっ…』









「二人がカップルになれたご褒美！ね？」









『二階堂くん…優しすぎますよ、ほんと…
ありがとうございます！』









「いーえ！
じゃあ俺払ってくるからミツのこと起こしたげて。
タクシーも呼んどくわ」









『お願いします！』









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…個室で二人きりになっちゃった。









まぁ北山さん寝てるけど。









『北山さん、起きてください』






ビクともしない体。









…あ。









『北山さん、起きて…？』









前にタメ口使ってって言われたよね…？








一瞬笑ったように見えたけど、動かない、、、

気のせいか。









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『…北山さん、どうしましょう…』









『私北山さんのこと、
前よりもっと好きになっちゃいました』









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『これ以上好きになったらダメってわかってるのに、
もっともっと好きになっちゃいました、ごめんなさい』









…って。




こんなこと言っても聞こえてないのにね。









北山さん今ごろ、いい夢見てるんだろうね。









その夢に私、いますか…？


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