好きになっちゃだめ。２

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「俺Aちゃん家知らないし、
勤めてる会社の場所も知らないから、
あそこしかないって思って行ったわけ。」









「そしたらAちゃん、
雨の中ずぶ濡れで泣き崩れてんだもん」









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ほんとに心配したんだから笑って優しく笑う北山さん。









この笑顔に私、何度助けられてきたのかな







今も助けられる自分がいる。









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『昨日はっ…電話してきてくださったのに
相手しなくてすみませんでした…』









「…あー、横にいた男、元カレ？」









『…はい』









…やっぱり、気づいてたんだ









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「Aちゃん、俺のことすごい褒めてくれてたね」












『え』









…まさか、聞こえてた…？









「あれ、聞こえてないとでも思ってた？」








ニヤニヤしながら聞いてくる北山さん。









それに対して顔が真っ赤になる私。









『やっ…/// あのっ…あれは…』








「すげー嬉しかったよ、ありがと」









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…くしゃってなる笑顔。









鼻にかかった声。









全部全部、









『北山さんっ…私…っ、









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北山さんのことが好きです』









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