好きになっちゃだめ。２

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…予想通り、








定時で上がれなかった。









みーんな、帰ってく。









拓也ももちろんここに居ないわけで。









.









.









『終わった〜…』








って言ってももう9時過ぎ。









電話したら、間に合うかな。









いやでも、
昨日のことがフラッシュバックしちゃって



電話するの、怖いや。



















.









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「遅い」









『え…』









.









声がした方に振り向いたら、
壁にもたれて腕を組んでる拓也。









『なんでっ…』








「なんかご飯食べに行こって言ったじゃん」









『でももう定時過ぎて…』









「定時過ぎたら行かないなんて、俺言った？」









あまりの優しさに、








言葉の代わりに首を大きく横に振る私。









そしたらフッて笑って







「Aが定時で終われてたら待たずに済んだのに」









っていたずらっぽくニヤけた拓也。









『すみません…///』







「ほら、行こ」









なんかいつもの拓也と、違う。









付き合ってた頃みたいな、そんな感覚…。









.









.









『…おいしい』







『え、これすっごい美味しいっ』









連れてきてもらった中華料理屋さん。









「だろ？A水餃子好きだし」









…うそだ、






覚えてくれてる









.









「ここで本題」









.









「今日なんかあったろ」









…っ、









『別になにもっ…』





「じゃあなんでそんなにテンション低いの？」









.









「…言ってみ？」









どうしよ…なんでこんな優しいかな






全部読まれちゃってる









北山さんのこと…言ってもいいの…？








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