42 北山さんside ページ43
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うーんと、
バラエティ番組の収録はこれで終わりか。
いやーさすがに1日に何本もの収録はきついですわ。
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「今回のテーマはこちら、
冬にキュンとしちゃうシチュエーション！」
「宮田くんは冬のどんなときにキュンてします？」
司会を務めてるクリームシチューの上田さん。
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「あーなるほどね、そりゃキュンてするわ！」
「北山くんは？なんかある？」
『…俺っすか？』
うーん…
冬にキュンてするシチュエーションねぇ…
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…あ。
「冬の夜に曲がり角で女性とぶつかります、
で、お互い謝って帰ろうとしたときに雪が降るみたいな」
「すっげーキュンてしません？」
「おぉー、なんかすごいシチュエーションだな笑。
でもキュンよりそれはほっこり系だな」
って、なぜか笑われた。
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ねぇ上田さん、
このエピソード、俺の理想って思ってるでしょ？
実は理想じゃなくて、現実にあったんだなー。
もちろん、Aちゃんとね。
俺はだいぶキュンキュンしたけどなー、久しぶりに笑。
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…ダメだ、
仕事中もAちゃんのこと考えちゃってるわ。
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「きたやん、さっきのあれ片想いちゃんのことでしょ？」
「宮田さすが。そうだよ」
「そんな公表しちゃっていいの〜？？」
「バカ、悪魔でも俺が勝手に片想いしてるだけなんだから 他にバレるわけねぇだろ笑」
「それもそうだね、まぁがんばれ〜♪
じゃあお疲れー！」
「お疲れーい」
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…はぁ。
この気持ち、
ずっと胸の奥に閉まってなきゃいけねーのかな
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作者名：あかやま。
| 作成日時：2016年5月22日 21時
