38 北山さんside ページ39
.
「ごほっ、ごほっ、」
ここ最近、
ずっと咳が出てて喉の調子もあんま良くない
加湿器つけてるけど、正直今の時期はあんまり効果ない
「ミツが風邪？珍しいじゃん」
最近流行ってる引っ張ってモンスターを倒すスマホゲームに 夢中なタマが聞いてきた
「あーうん、いつ振りだろな」
.
「北山、俺最後でいいから先取材受けてきな」
「お前その目熱あるだろ」
控え室の扉から出てきた藤ヶ谷。
キングが出るのはここではお初だね
確かに目元がタラーンてしてる気がする。
「ありがと、助かるわ」
こういう藤ヶ谷のさりげない感じ、俺は好きかな。
それからどうにか取材終わらせて今日は終了。
薬局行かなきゃな、せめてでも。
咳止め薬と熱覚ましの薬、水買って外出た。
ごほっ、ごほっ、ごほっ、！
やっば、俺ちゃんと帰れんのかな
.
.
『北山さん？』
「…Aちゃん！？ごほっごほっ』
また会った。Aちゃんに。
ほんと俺ら運命で結ばれてんじゃないの？ってくらい、 よく会う。
『風邪ですか…？』
あー…まぁ…そんなとこなんだけど…
一般人だぞ？言っていいのか？
そう思ってたのに、
次々とAちゃんはテキパキに薬出したり、
熱もあるって言ったときは、
すごく驚かれた。
.
『とりあえず、お家帰りましょう…？』
.
あーもう…
なんでそんな首かしげて聞いてくんの
.
可愛すぎんだって…
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1712人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あかやま。
| 作成日時：2016年5月22日 21時
