好きになっちゃだめ。 (ページ4)

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4 北山さんside ページ4

『きゃっ！！』

「わっ！！」

視界が狭くて、

角でぶつかってしまった。

「ほんとにケガとかしてないですか！？」

『大丈夫ですっ…、あなたこそお怪我ありまっ…』

急に俺のこと見つめてくる女性。

やっぱりバレた？

.

そのときだった

.

ふわって優しい笑顔を俺に見せてくれた。

.

バレたのか…？

見過ごしたのか…？

わからん。

.

でもこの女性を見て始めて思った感情

優しそうな人ーーー……

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「俺は全然平気です。
あの…

もしかして、寒いんですか…？」

一瞬彼女の肩が震え上がってたから、
そうかなって思って聞いてみた

『あっ、、いえっ、このくらいの寒さは慣れてるのでっ…』

.

『くしゅんっ…、』

.

『あっ、すみません…！』

その仕草を見て、俺は自然と笑みがこぼれた

「なんで謝るんすか笑」

.

.

あ…、

.

『雪…』

彼女も同じこと考えてたのかな

.

「どうぞ、これ」

『え？』

「寒いっすよね、これあったかいんで」

彼女にさっきまでつけてたマフラーを渡した

それから、帰ろうとした。

『あ、あのっ！！』

.

.

『ありがとう…ございます』

.

って言って、ふわってさっきみたいに笑った

俺は軽く微笑んで、家へ帰ってった。

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きっと彼女は、俺のこと気づいてないんだね

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