15 北山さんside ページ15
「たま〜泣」
Aちゃんと会ってから
初めてのメンバーとの収録の合間に、
楽屋に戻って玉森に抱きつきにいった
若干ひいてるけど。
.
「Aちゃんと会えた…」
抱きついてる俺をゆっくりと退かせて
「Aちゃんて誰よ」
って笑われた。名前言ってなかったっけ。
「前の、ぶつかった女の子」
「あー、会えたんだ。良かったじゃん！」
.
ほんと嬉しかった。
でもまさか、
今度は後ろからぶつかってくるなんて
思ってもなかったから、一瞬焦った
でもその焦りは、Aちゃんだ。って確信してから
喜びに変わってったんだけどね。
.
「マフラー返してもらったー？」
唐揚げ弁当食ってる二階堂が聞いてきた
「おう、頭ペコッてしてありがとうって。
今度また会えるんだぜ！」
お礼させてくださいってことは、また会うってこと。
と、あのとき俺の中で脳内変換されたから。
ダメ元で飯でもどう？って誘ってみたら、
はいって言ってくれたんだもんね〜♪
んふふ。
「Aちゃん？て子、可愛いの？」
二階堂、質問詰めだな…笑
「すっげー可愛いよ、ほんとに」
たったニ回しか会ったことないのに、
こんだけ彼女のかわいいとこ見つけられるって
俺やっぱさすがだわ。
「仕草とか、声とか。二階堂ベタ惚れするかもな」
.
…と、試しに言ってはみたものの
.
「じゃあ俺も会おっかなっ！
変態北山さんの片想いの子に会ってみたい！」
.
は、はぁーー！？
飲んでたお茶吹きこぼしそうになった
会うって、マジで言ってんの？？
「俺まだ二回しか会ったことないのにお前も会うの！？
あと変態は余計だばかやろう」
「え、いいじゃん別にー笑。
だーいじょうぶ、奪うなんてことしないから♪」
語尾に音符つけんなッ
.
当たり前だ、
ぜってー奪うとか許さねーからなっ！！！
.
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作者名：あかやま。
| 作成日時：2016年5月22日 21時
