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東京に上京して二年目。
彼とは上京する前から交際してたから、
遠距離恋愛してました。
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きっとそれに耐えられなかったんだよね。
ちなみに私、神山Aは、
営業課の事務やってます。
と言っても二年目だからまだまだ新人で。
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りんは、私が会社に来る前からその会社の受付やってて。
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「A、帰ろっか。これ以上ここにいちゃ壊れちゃいそう」
って言って、タクシー呼んでくれて、
数分後にお店の前に止まったタクシー。
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「一人で帰れる?やっぱ一緒に乗ろっか?」
『ううん、大丈夫。アンコールも飛んできてるし。
ありがと』
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って言って、私とりんはそのままバイバイした。
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街中には、イルミネーションやカップルでにぎやか。
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そう、世間ではもうすぐクリスマス。
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『…いいなぁ……』
ついにポロリと出てしまった本音。
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でもね…
こんな私にとってのちっちゃな希望?
憧れの人がいるんです。
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『あ、いた…』
ビルの上にバーンっておっきく写ってる人。
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きっと来月リリースされるシングルの看板。
他のメンバーよりもちょっと背は小さめだけど、
誰よりも努力家で、何事にも一生懸命で。
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その彼に、一度でいいから会ってみたい。
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私の憧れの人。
それは
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北山宏光。
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作者名:あかやま。 | 作成日時:2016年5月22日 21時