恋。２

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「何突っ立ってんの？笑
もう部屋ん中いるから自由にしていいよ」







玄関で固まってる私を目の前に鼻でふっと笑って
リビングへ消えていこうとする北山さんを声で呼び止めた









「き、北山さん、！！！///」









・・だめだ、これ以上中には進めない、進んじゃいけない








家にいるというのに少し大きかった私の声にピクっと
可愛く反応してこちらに振り返った









.





「話あんでしょ？上がってよ？」






「いえっここで大丈夫です！すぐ終わるので…」









そう言うと諦めたかのようにまた柔らかい笑顔を見せて
私の近くまで戻ってきた






今日こそ言うんだ。


言って振られて、サッパリするの。
そして今後も定期的にうちに来てくれるのならそれでいい









.









「お伝えしたいことがあるんです……」






「うん、なに？」






「えっと……私………、







すき、なんです、北山さんのこと」









「好きになっちゃいました…
一人の男性として、好きになってしまいました…
こんなこと言っても困らすだけなのは分かってます、
けどスッキリしたかったので伝えちゃいました……」









好きって口にしたら、もうどうにでもなれって
思ってたことをほぼほぼ言ってしまった



もちろん彼の顔を見ることはできずに、
大理石の床を見つめるようにずっと下を向いていた。






悲しい、
近くに紡いできたものを自ら手放すような事を自身で行動して
どうにも惨めすぎる


まあ初めから私のものではなかったんだけどね。





思ったより早く切り出せて
より一層呆気なく終わりそうなこの恋









.









.









「Aちゃんって今年25でしょ？」





「……？そう、ですけど……」







話聞いてた？北山さん？








「俺、もう35だよ？」





「あっ…存じ上げてます…」





「そこそこおっさんだぜ？」





「そんなことはないです！
いい歳の取り方してると思います、！」





「んは、必死にフォローすんな笑」





「はは…ははは…」







なんの話をしてるのかわかってるのかな？
私は返事を待ってるんですよ、？









「10歳も離れてるけど、それでもいいの？」





「いいのって…何がですか…？」





「デートも色々はできないよ？」





「きたやま、さん、？」





「俺も気になってんだよね、Aちゃんのこと」









・・・・へ？



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