恋。２

# ページ34

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着替えて外に出ると
既に海に入って遊んでるゆなと高嗣が視界に入った




日焼けするって思って麦わら帽子そのまま被ってきたけど
今日は格段と気温が高い………






一旦パラソルの下にでも行こっかっ…

「わっ、」





ふわりと被ってた麦わら帽子を後ろから取られた









「ちょっと宏返してっ」




「こんなん被ってくんなよあちぃだけなのに」




「日焼けするの！いいから返して！」




「毎年そのラッシュなんたらも着てっけど、
海は太陽を感じるもんだぞ」




「なにかっこつけてんの」




「いいから脱げ」




「やだ」




「はぁーーーーだからなんでっ

「Aーー！！ミツはAの水着姿見たいだけだから
素直に脱いであげてー！！！」






少し遠くにいる高嗣がこちらに向かって叫ぶ






「おまっ…！！別にそうじゃなくてせっかくの海なんだし
もっと開放的になれよって意味で全然そういう意味じゃ

「ふふ、わかってる、わかってるよ」






お得意のからかわれたら早口になる癖に少し頬が緩んだ
私の笑ってる顔を確認したらてめぇ…って
高嗣の元へ走りに行った







水着姿を見られるのが恥ずかしいって意味で
ラッシュパーカーを着てるけど
それでもさっき頬を赤くしてくれただけで
少し嬉しかった自分がいた。








距離が近いのもいつもの事だし、
これはみんなにしてることだろうし。





いいように考えないで宏を見守ってる、ただそれだけ。








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.







「いい加減脱ぎなって」



「いいよ私は、これ着てでもさっきバレーしたじゃん」



「そういうんじゃないの、もっと開放的にならなきゃ」



「宏と同じこと言わないでよ笑」





ゆなみたいにスタイル良くて出てるとこ出てたら
私だって挑戦する気になるけど
この体型を見る限りそういう気持ちにはならない








.









「ラムネ買ってきたー」




さっきまでジュースを買いに行ってた高嗣と宏が
ラムネを持って帰ってきた








「ほい」





「宏光ありがとう〜」





「お前はあげない」





「え？なんで？？」





「面白くねえもん」





「なにが？」





「だからミツはAの水着姿が

ーバンッ





宏が肘で高嗣のお腹を叩く







「いってえ！！！」




「次言ったら知らねーぞ」





そう言いながら無言で私にラムネを渡してくれた




このやり取りを見て笑う私達。

…この時間がずっと続けばいいのに




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