恋。２

終わらない夏 ページ33

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高校3年の夏。




学生生活最後の夏。







私達、3年間同じクラスで仲が良かった4人で海に出かけた









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「あち〜」



「ミツTシャツ短パンにビーサンとかほんとに高校生かよ」



「うっせーな白のタンクトップ着てるお前もお前だわ」






そんな兄弟のような宏と高嗣の言い合いを見守る私とゆな。







「じゃあまた後でね〜」







ゆなの一言で男女2組に分かれて着替えへ









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「この水着3年間も良く着れたな〜」





そう言いながら水着を着るゆなに話しかけた








「……ねぇゆな、」





「んー？」





「いいの…？今日伝えなくて」





「…わ、私はいいの！
あいつどうせ私の事女として見てないだろうし、
言ったとこで茶化されて終わるだけだから」








ゆなは高嗣のことがすき。



2人の会話はいつも喧嘩越しなんだけど
私と高嗣の話をしてるときは女の子の顔をする



私が思うに、高嗣もきっとゆなのことが好きだと思う。
でもそれをゆなに伝えてもしそうじゃなかったら
申し訳ないどころの問題じゃなくなるから言わないんだけど








「でも、最後だよ？」





「わかってるけど…言えない、」





「ゆな…」





「私なんかよりAでしょ、あんたはどうなの？」





「わっ私は別になんとも、

「嘘だ、好きなんでしょ？宏光のこと」








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…宏がすき。





ゆなが高嗣を好きなのは知ってたけど
私がゆなに宏が好きって話をしたことは3年間で1度もない









…………だって宏には、彼女がいる









彼女持ちの男子を奪えるような見た目も中身でもない私が
宏を振り向かせられるわけがない






だからこうして''友達''としてこの3年傍でいた。


このやり方も正しいのかなんて分からない








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「見てたらわかるよ、完璧恋してる」





「そんなことっ…」





「私は応援してるよ、まず彼女のことなんて
ほんとに好きかわかんないし」





「そりゃ好きじゃなきゃ付き合わなくない、？」






「そう？何かを守るために抑えるためにっていう
男も少なくないと思うけどね〜」









そう言ってとりあえず頑張りなよ？って私の肩を叩いて
先行っとく〜って更衣室から出ていったゆな









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今彼女と幸せにしてる人に気持ちを伝えて
どうなるんだろう。




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