恋。２

花火大会 ページ18

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『…私も』






そう言うと宏光は一瞬ピクって肩が動いた気がした



けど、それからは花火が終わるまで何も口にしなかった








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「久々花火見たわー」




『私も2年ぶりだった！』




「もう帰る？」




『え？あー…』








時計を見るともう22時過ぎ

ほんとはもっと宏光と居たい





だけどそんなこと言えるほど勇気が出ない









「なんか予定あんの？」




『ううん、ない』




「…ま、とりあえずタクろうぜ」








そう言ってタクシーを捕まえて一緒に乗り込んだ



距離的に宏光の家の方が私の家より近いらしくて
先に向かうことに









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「もうそろそろだわ」



『早いね……っ、じゃなくてっえっとその…//』






やだどうしよう

思ってることがそのまま口に出ちゃった




宏光はこっちに顔向けてるから
絶対 は？って顔してる...









「…なあ」



『はっ、はい…』



「俺ん家来る？」








・・・・、








隣の宏光の方に顔を向けると
私を真っ直ぐ見つめる瞳に吸い込まれそうになった



尚更甚平着てるから色気もどっぷりと放ってる





こんなチャンス、もう二度とないかもしれない









『……行く』







そう言い終わったと同時に着いた宏光の家。


宏光はお金払って私の手を引いて、
そのまま中へ連れ込んだ








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『あっ…』



「おま…、靴擦れしてんじゃん」







下駄で足が少し傷ついてた



そんなことにも気づかないほど、
もう宏光に夢中だったのかって思うと私は馬鹿だなって
改めて思い知らされる









「そこ座っとけ」





ソファを指さされて座って待ってたら
宏光が絆創膏を持ってきてくれた









「足出してみ」



『…っ///』







足を触られることでさえドキドキしてしまって
もう心臓が壊れちゃいそうで…









終わったー、ってふいに隣に座ったと目が合った








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