恋。２

北山くん ページ29

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「それでねぇー！！！翔也がぁ！！！」




「ちょ、Aさん飲みすぎですって」




「いいの！！私の話聞いてくれるんじゃなかったの！」




「はいストーップ、今日はお酒これでおしまい」





「あっ、ちょっ、」









居酒屋に来て後輩の北山くんに
やけ酒付き合ってもらってたんだけど
なんでか止められた






昨日まで3年付き合ってた翔也と別れることになって、
原因は向こうの浮気。









確かに3年も付き合ってたらドキドキとか
ときめきだとか薄まっちゃうよ、
ずっと一緒にいるんだもん、








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でも…




それでも翔也とは、
人生全部彼に捧げられるくらい一生を共にできるって、
そう思ってたのに









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「なんで浮気しちゃうっ

「はいはいフラつかないで俺の腕捕まっててください」






「……北山くん、」









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彼とは先輩と後輩な関係だけど
翔也のことを1番に相談してた。





だから今日も気遣って居酒屋さん連れてきてくれて。









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「着きましたよ、鍵持ってます？」







タクシーに乗って家の玄関まで連れてきてもらった



適当に鞄の中漁って開けてもらって
リビングのソファに座らされる






…こうやってなんだかんだいつも彼に甘えてる









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「ここ水ないんすか？」





「ん〜？あるよ〜
ちょっと待って今立ち上がるからっ────────、

「おわっ、」









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「…、///」






アルコール摂取しすぎなせいかバランス崩しちゃったら
いつの間にか私の腰に北山くんの腕が回ってた









「………ごめっ、///

「はぁ。」








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・・え？ため息つかれた？









「ねぇAさん、
俺どんだけ我慢してきたと思ってるんすか」





「え…？」




「報われねー恋を3年もしてきて、
今日やっと俺のもんにできると思ったのに
飲みすぎるし無防備すぎるし理性吹っ飛びそうなんすよ」





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ソファの端に迫られて
ゆっくり顔が近づいてくるから



「や、やだ〜もしかして私口説かれてる？笑」








お酒も入ってるせいか冗談交じりでそう言うと









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「うん、口説いてる」









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普段ベビーフェイスなのに
今は確実に雄の顔した北山くんが目の前にいて









「俺の彼女になってよ」









そう言われてむちゃくちゃ乱暴にキスされた



fin
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