恋。２

再会 ページ23

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タクシーを降りると、
やっぱりそういうホテルの前に着いていた









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「あれ、もしかしてこういうとこ初めて？」




「…2回目、かな」




「ふっ、そっか」









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先シャワーしてきな、とだけ言われてサッと浴びて
置かれてたバスローブを着てひろがいるところへ戻ると






「…サッカーの試合？」



「出てたんだ、そう今いいとこなんだよね」








・・ほら、やっぱりこの人は北山くんなんだ


サッカーが好きなとこ、今も昔も変わってない









「それより早くこっち来なよ？」




って言われて
ベッドの上に座ってる北山くんの隣にゆっくりと腰掛ける








頬に手が伸びてきた


もうそのときには北山くんの瞳はどっぷり色気を放ってて








唇を塞がれたと同時に、頬に涙が伝った







「…やだ？」






はむ…はむ…っ、ってキスをくれてた彼が
動作を止めて聞いてきた








「…ううん、違うのっ……」




「じゃあなに？なんで泣いてんの？」





「き……っ───────、」









" 北山くん " って無意識に言おうとしてた
私が今、当時ののことを話したらどうなるんだろう





この涙は、報われなかった学生の頃の気持ちが蘇って
好きだったあなたと今一緒に居れることが嬉しいって意味なのって伝えたいのに




だけど伝えたら・・・・・・・









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「……ゆず？」



「…ねーひろ」



「ん？」



「ひろでいっぱいにして…？」








そう言うと一瞬目を丸くした彼だけど、
瞬時に雄の顔に戻ってバスローブの紐をほどきながらキスをして体をなぞり出す。





彼は私を抱いた

願望通り、私はひろでいっぱいになった









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「・・ん、」






目が覚めると、
隣に感じてた温もりはやっぱりなくなってた







あー、やっぱりこうなんだって分かりきってたことなのに
少しだけ後悔した気分になる









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軽くメイクをして一旦家に戻ろうと支度をして
部屋を出て行こうとした



…のに









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「ひろの字…？」






白い小さい紙切れに達筆な文字が
少しだけ並べられていた









" 最初からちゃんと覚えてたよ。
あのときのチョコ、美味かった。またね、A "









「…気づいてたんじゃん……」









この日は、朝から涙が止まらない1日だった。









fin
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祝→←嫉妬姫

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