恋。２

美容院のお客さん ページ13

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「アッシュとても似合ってらっしゃいましたけど
今回もアッシュになさいますか…？」



「まじ？じゃあ今日もアッシュで笑」



「ちょっと強めに入れてみますか？」



「だね、こないだ結構すぐ色落ちしてたし」



「かしこまりました」



「あと前髪と全体裾揃える程度で」



「はい！」








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ようやく始めたカット。



北山さんの髪質って
ちょっと柔らかくて気持ちいいんだよね(キモい)


量が多めだからちょっと梳こうかな









鏡越しに北山さんの顔を少しだけチラ見してみた




「っ……！！///」



「ふっ」








やばい…向こうも鏡越しにめちゃくちゃこっち見てた…

恥ずかしすぎる…なにやってんの私…///








「失礼だけど神山ちゃんいくつ？」



「今年で27ですっ」



「えっ！もっと若いかと思った」



「いやいやっ！お世辞でも嬉しいです…」



「全然お世辞じゃねーのに笑」







ちょっと発言チャラいけどそこは気にせず

そこが北山さんのいいところだと信じてる←









「実は人に髪触られるの苦手なんだよね」



「えっ！？す、すみませんっ…！」





じゃあなぜ美容院に通っ……

「いい意味でだよ？
俺ねー、眠たくなっちゃうの」



「眠たくなる、？」



「そう、特に髪の扱いが上手な人のときはね」



「そう、なんですか…」







じゃあ彼女さんにドライヤーで
髪乾かしてもらってるときとか
篠原さん担当だったときとか、
さぞかし寝顔公開してるんだろうなぁ…




いいなぁとか思っちゃう私って
北山さんのこと一体どう思ってるんだろう



自分でもわからない








「ここだけの話今も寝そうなんだけどね」



「えっ…私のでですか、？」



「うん、超ねみぃー笑」






確かに目が少しトロンとし始めてきてる気が...








「寝てて構いませんよ！」






寝ててくれてた方が見られないから
緊張しなくて済むしむしろ気持ちが楽っ…

「いや、起きてたい」



「な、なんで…？？」



「神山ちゃんと話したいもん」



「なっ…/////」









そのトロンとした目で
鏡越しから見つめるのやめてください…







「あ、照れてる？」



「てっ、照れてません！！」



「はは、おもしれー笑」






おもしれーじゃないですよ...



可愛すぎます……







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