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" A " って
一昨日は下の名前で初めて呼んでくれたけど、
当たり前のように学校や授業では花咲って呼ばれる。
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「じゃー花咲わかるか?」
...先生って彼女ほんとにいないのかな
...もしかしたらここの学校の誰かかもしれな...
「花咲」
『ぬわっ、!は、はい...!!』
「何ぽけーっとしてんだよ、これ答えて」
呆れ顔でこちらを見てくる先生
なのに見つめられてる気がして
まともに目を合わせることもできない
『えーっとー...どこ...だったけなぁー...?あはは...』
「あははじゃねーよ笑」
『ご、ごめんなさい...///笑』
「ん、じゃあ前の加藤答えてー」
「えーだるー」
「だるじゃねーよ!」
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私から加藤くんへと視線を移して
先生はまたいつも通りツッコミを入れる
ふぅー、と深呼吸して少しすると
「ぷっ...」
隣から笑い声が漏れてきた気がした
『...え?』
「ふふ、ごめんちょっと耐えられなかった笑」
笑い声殺して顔をくしゃってしてる
隣の席の男の子、玉森くん
『そ、そんな笑う...?』
「だってぬわっ!って言ったじゃん
その声と顔が鮮明に頭ん中残っちゃったよ」
ついにお腹抱えてクスクスし始めた
『ちょ...///笑わないでっ...!』
「ごめんごめんっ、でもAちゃん面白いね」
『別になにも面白くな...
「おいそこ、授業集中しろ」
いつもより少し低めの声で注意された
「ミツごめんて〜そんな眉間にしわ寄せてると
老けちゃうよ〜童顔なのにー」
「うっせ、てか先生つけろって何回言ったらわかんだ!」
「あーまた独り言言ってる」
「いや独り言じゃねーから!!」
そう言うとまたクラスの中で笑い声が飛び交う
先生の授業はやっぱり楽しいなって。
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「花咲ー、ちょっと」
授業終わりに先生に呼ばれて廊下へ
『なに?』
「今日9時過ぎるかもしれないけどいい?
人と会う約束できちゃってさ」
『何時でもいいです、ご飯どうしますか?』
「気持ちは嬉しいけど今日は食べて帰ってくるから
遠慮しとく、ありがとな」
『...わかった』
「帰ったらさっきのお仕置きだからな」
『お仕置き...?なにされるの?』
「さぁなー?まぁそゆことだから」
ちょっと冷たかったのは気のせい?
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絵里奈(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (2020年10月23日 17時) (レス) id: 0dbf2e6a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかやま。 | 作成日時:2019年1月25日 23時