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面談の帰りに夕飯の買い物を軽く済ませて
エントランスへ入った
もう8時すぎてるじゃん...長いこと面談したなぁ...
というかそもそも
あの北山先生が勤務先以外で、
ましてや家で勉強教えるだなんて
だるいわだるすぎって言うに違いない
でも最近先生の授業にも慣れてきたけど、
ものすごくわかりやすい...
相変わらず授業中は男子にいじられてるし
女子からはモテてるけど。
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.....たまに目が合うのも不覚にもドキって...
「あ、」
『え、』
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エレベーターから降りた私と、
恐らく階段を登ってきたであろう先生
先生のこと考えてるときにばったり会うなんて
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「会うの二回目だな、ここでは」
『...はい』
「あ、藤ヶ谷から聞いた」
『なっ、何を!?』
「数学のことよ数学の」
『あー...
でもまぁ、1人で出来ないこともないし...』
「去年、一昨年の成績見たけど数学だけ
ずば抜けてやばかったぞ?笑」
サッカー部の副顧問でもある先生は、
若干まだ汗をかいていて。
少し濡れてる髪にドキッとしちゃって直視できない
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「んー、でも家で教えるって普通あれだしな」
『.....そ、そうそうダメにきまって...
「なぁ、」
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「本気で、大学受かりたい?」
『.....え?』
「数学、点数上げたい?」
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そう言われて考え込んだ。
確かに今のうちに上げとかないと後々ヤバいだろうし、
もし入る大学がないって言われて
お父さんに迷惑かけるのもやだ...
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『.....うん、上げたい』
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...何かを深く考え始めた先生
よし、って小さく言ったあと
自分ん家の玄関の鍵をドアにさしながら
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「一息ついたらピンポン鳴らして、
そしたらお前の部屋行って教えてやるから」
『え...でもっ...』
「大丈夫だ、花咲が本気ならちゃんと応えるよ俺も」
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そう言ってニコって笑ったあと、
片付けとけよ〜?って茶化されながら
先に部屋に入っていった
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先生がうちに上がる...?
もうだめだ、心臓が持たないかもしれない...
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絵里奈(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (2020年10月23日 17時) (レス) id: 0dbf2e6a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかやま。 | 作成日時:2019年1月25日 23時