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「うっし、着いた」
『先生ありがとう』
いいってことよ、って言いながら
車から降りて一緒にエレベーターに乗った
「ふー、腹減った」
『あ、送ってくれたお礼にご飯食べていきますか?』
「えっ...じゃあ、お願いしていい?」
...一瞬沈黙があったけど、気にしないでおこっと。
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「なんか手伝うことあるか?」
『ううん、先生はゆっくりしてて』
「んー、じゃあ今日もタイマンするか?
するならその準備するけど」
『えっ今日するの.....!?』
「そんなもろ嫌ですオーラ出すな笑」
そうピーラーで人参の皮を向いてる私の隣に来て
コツンと頭にグーパンチをした
・・・こんな至近距離でいたずらっぽい笑みを
浮かべられたら堕ちない人なんていないよ、。
あっ、でもご飯食べたらすぐ帰っちゃうよね...?
もう少し一緒に居たいならタイマンしたら
移住時間自然に伸びるよね、?
『や、やっぱやる...!///』
「いや今さっきめっちゃ嫌がってたじゃんかよ」
『嫌だけど...さ、最近一人暮らしの部屋に泥棒入るって
よくニュースでしてるじゃん...?
だから夜が少し怖い、とか思ったり思わなかったり...』
「ふはっ、どっちだよ笑」
『こ、怖いから、ちょっとでも長く
ここに居てほしいなって思って...』
速い鼓動がバレないように
無理やり笑顔作ってるけどバレてないかな...
私の顔じっ...と見つめてくる先生
...だめか、欲張っちゃダメだよねただの生徒が。
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『な、なーんて、冗だ...
「お前それ誰にでも言ってないだろーな?」
『え...?』
「俺以外にこの部屋に入れたことある男いんの?」
『...今はまだ先生だけ、』
「...ならいいけど。まぁ飯作ってくれてるんだし
タイマンは今夜はナシにしといてやるよ」
『えっ...じゃあ食べたら帰っちゃう...?』
何をしつこく聞いてるんだろう、ほんとだめだ私
「タイマンはしないけどしばらく居てやる」
『ほ、ほんと、!?』
「うん、確かに最近泥棒ってよく耳にするしな」
『やった...!』
「あ、お前それ焦げてる!」
『え?わっ、ほんとだ.....!』
わちゃわちゃしながらも結局、
先生はお皿並べてくれたりおかずを運んでくれたりした
・・いいの、こんな理由で少しでも隣にいれるなら
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絵里奈(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (2020年10月23日 17時) (レス) id: 0dbf2e6a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかやま。 | 作成日時:2019年1月25日 23時