藤ヶ谷先生 ページ9
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…それは大学入試前日のこと。
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「まだ残ってたのか」
「先生…!!」
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神山A、18歳。高校3年生。
私、10歳離れてる塾の藤ヶ谷先生に恋してます。
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「もうそろそろ帰んなきゃ危ないぞ?」
「あと少しだから…ギリギリまで参考書見とかないと
今日の夜落ち着いて寝れないんだもん…」
「Aは見ても見なくても寝れないよ笑」
「…よくぞご存知で」
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ふふふって二人してクスクス笑い合う。
私はこの時間が好き。
先生を好きになってからずっと。
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「こうやって自習一人で残ってやるのも、
今日で最後なんだな」
「そうだね…」
楽しかった高校生活。
いや、楽しかった塾の自習生活。
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「ねー先生?」
「ん?」
って聞き返してくれながら私の席の前の椅子に座った
…近いよ、先生。
いつもいつも、近いの・・・。
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「先生がこうやって、
この時間帯に様子見に来てくれるから、
頑張ってお勉強続けられたの」
「…うん」
…この甘くてどうにかなっちゃいそうな先生のいい香りに
毎日耐えて自習続けてきたんだよ。
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「それでね先生、様子見に来てくれる先生も、
藤ヶ谷先生じゃなかったら絶対毎日来れてない。
先生だったからだよ」
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…多分、こうやって毎日私の様子を見に来てくれるのも
上の先生に見に行けと言われてるんだと思う。
それが日課になって、慣れてっちゃって、っていう
成り行きでも構わない。
「先生のおかげで、ここまで学力もついたの」
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そうだよ、きっと。
そう願ってる。
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あかやま。(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます^ ^ ほんとですか!!好評で良かったです!メンバーの下着トーク、妄想広げてみました(笑)藤北先輩シリーズ今後もUPしていきますね! (2019年2月25日 16時) (レス) id: 0e8a283691 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - こんにちは!藤北先輩シリーズとても面白いです!下着トークいいですね〜(笑)ぜひもっといろんな藤北先輩シリーズ読んでみたいです! (2019年2月24日 16時) (レス) id: 8abb1e480e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかやま。 | 作成日時:2018年1月21日 1時