藤ヶ谷先生 ページ10
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「それでねせんせい、ご褒美ほしい」
「なに？」
さっきからずっと、優しい目で聞いてくれてる先生。
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「大学合格したら、デートして…？」
「・・・デート？」
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ずっとずっと、夢だった。
好きな人とお出かけできたら、
どれだけ幸せなんだろうって。
街中で通り過ぎるカップルを見ていつも思う。
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「・・俺、Aから色んなこと学んだよ」
「…え……？」
そう言ってちょっと距離を縮めた先生。
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「努力し続ければ、ちゃんと成績は伸びるってこと、
確信させてくれたのはAなんだ」
「毎日毎日ここへ来て自習して、
その威力や努力は誰よりも先生が見てきたし、
Aと話すと一日の疲れが飛ぶんだよ、不思議なほど」
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「それに3年間、ここに通ってくれてありがとな」
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そう言って頭を撫でてくれた。
……初めて触れてくれた。
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「…普通講師が生徒の頭撫でないんだぞ？笑
その意味くらい察することできるよな？
ずっとここに通ってくれてたんだから」
ボッ……っと一気に熱くなった顔。
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「それって……」
・・・デート、、OKってこと、、、？
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教室から出ていく先生の腕を咄嗟に掴んだ。
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「先生！私、先生のことが…
「A、だめ」
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「え……、？」
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「明日の受験終わってからまた夜来なさい。
…これ以上一緒の空間に居ると先生が耐えられなくなる」
そう私に背中を向けながら呟いた先生。
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「それに今の言葉、また今度俺から言わせて？」
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そう言って私が掴んでる手からゆっくり抜けて
帰って行った。
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先生、、、夢、、、？
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明日絶対、合格してくるからね。
好きだよ、先生。
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(残りの受験生の皆さん！ファイトです！)
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あかやま。(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます^ ^ ほんとですか！！好評で良かったです！メンバーの下着トーク、妄想広げてみました（笑）藤北先輩シリーズ今後もUPしていきますね！ (2019年2月25日 16時) (
レス) id: 0e8a283691 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - こんにちは！藤北先輩シリーズとても面白いです！下着トークいいですね〜(笑)ぜひもっといろんな藤北先輩シリーズ読んでみたいです！ (2019年2月24日 16時) (レス) id: 8abb1e480e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかやま。
| 作成日時：2018年1月21日 1時
