7滴 ページ7
目が覚めると、知らない場所にいた。
なぜここに立っているのかもわからない。
しかも着替えた覚えのない服…。
「次の者、鏡の前へ。」
きっと私のことだろうと思い、返事をして鏡の前に立つ。
『…はい』
鏡に別の顔が映る一瞬、私は私じゃ無くなっていた。
赤系の髪色…？本当に私…？？？
【汝の名を告げよ】
『A･ルーナライト…』
【A…】
【汝の魂のかたちは……】
【……………】
【…………………】
【…ポムフィオーレ】
鏡からそう言われると、一礼して戻った。
「アンタ、ポムフィオーレ寮生はこっちに来るのよ」
『はい、すいません…』
顔は見えないけど、恐らく年上だろう…。
その人に言われて、指定された場所に行く。
『…ヴィルはどこだろう』
そう小声で呟いた。
．
．
レオナside
かったりぃ入学式に寮長だからと参加させられた。
「ふぁ…」
「ちょっとレオナ。式中に欠伸なんてするものじゃないわ」
「っせぇな…大体、俺の寮に来るやつは見た目でわかっからつまんねぇんだよ…」
「アンタのとこはそうね？アタシのとこはダイヤの原石が来るか楽しみだけどね」
「そうかよ…」
次々と鏡に向かって、名前を言ってくやつを見届ける。
その中に聞き覚えのある名前があった。
『A･ルーナライト…』
「ハッ。アイツ…本当に来たのかよ。」
そう笑ってるとまたヴィルに睨まれた。
「アンタ、あの子と知り合いなの？」
「さぁな？お、お前んとこじゃねぇか。
可愛がってやれよ？」
「ホントね。私の目にかかる子であるといいわ」
「気にいらなかった、うちでひきとってやるからいつでも言えよ」
「アラ？レオナが珍しい事を言うじゃない？明日の朝日は拝めないのかしらね」
「っせぇな…」
一言余計なことを言って行きやがった…。
ヴィルはAが名乗ったの聞こえてなかったのか？
まぁいいわ…俺はまた欠伸をして、退屈な式を眺める。
『…ヴィルはどこだろう？』
という声は聞き逃さなかった。
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愛羅(プロフ) - 続編も楽しみにさせていただきます。 (2020年8月17日 20時) (
レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» 尊敬される程ではないですよ…。更新頻度は低いですが、これからも読んで頂けると嬉しいです。話数がないので続編に移行しますので、続編も引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月15日 14時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 拙い文章で、お恥ずかしいです。本当に、尊敬します (2020年7月29日 3時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» ありがとうございます。そう言っていただき嬉しいです。 (2020年7月6日 0時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - この物語好きです。ヴィル様が好きで読み始め、この物語に感動しました。続き、楽しみにしてます！ (2020年6月23日 20時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス。 | 作成日時：2020年5月14日 20時
