36滴 ページ36
しばらくは何事も起こらず、平和に平和な日々を過ごしていた。
声をかけられるのは、日に日に増えてきた…。
『…私に声をかけてくるなんて物好きもいますね』
「あはは…あ、A。その液体を適量入れるって…」
『はい、適量ですね』
今は魔法薬学の授業で、調合を行っている。
これは合同授業でA組と。
『…このくらいで後は混ぜればいいのでしょうか？』
「うん、多分…」
「グッドボーイ！綺麗な色をしているな。そのまま混ぜていれば完成する」
『分かりました、クルーウェル先生』
私とエペルはクルーウェル先生に褒められてる一方で、エースくん達がずっと叱られてる…
「適量ってどのくらいだ？」
「ちょっ！？デュース！！それは入れすぎだって！！」
「そうなのか…？この薬草は…」
「ぶち込むんだゾ！」
「グリム〜！！勝手なことしないで！！」
．
．
『騒がしい…ですね』
「うん…」
エースくんは私に気づき、近寄ってきた。
「A〜…ちょっと助けてくんねぇ？」
『私に出来ることであれば』
エペルくんに混ぜるのを代わってもらい、エースくん達の釜のところに。
釜を覗くと、私達が調合したものとは違う色をしていた…
『何をしたらこうなるんですか』
「レシピ通りに作ったんだが…」
『…どこで間違えたか分からないと、直しようもないですが……成分は同じでしょうし…そこの薬草と、液体をレシピの倍入れてください』
私の言った通りに、エースくんは薬草を取ってきて入れた。
「オッケー！薬草と…」
「液体はこれなんだゾ！」
『グリムくん！それは違いますっ！！』
「ふなっ！？」
グリムくんが持ってる液体は、違うもので入れるのを止めようとしたが…グリムくんの手からツルッと、ビンごと釜の中に落ちた。
『あっ…』
「嘘だろ」
「A危ねぇ！！」
(ボンッッッッッ)
予想通り爆発した…。
爆発と共に作ってた薬も爆発して周りに飛び散った…
『…ｯｹﾞﾎ……』
「大丈夫、みんな…？！」
「僕は平気だ…ｯｹﾞﾎｹﾞﾎ」
「俺様もなんだゾ！」
「僕も平気…かな？エースとAは…？」
「ｹﾞｯﾎｯｹﾞｯﾎ…大丈夫……じゃないわ」
『……うぅ…まったく！人の話を…って…』
目を開けると、私とエースくんの上半身がピッタリとくっついてしまって、抱き合ってるようになっていた。
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愛羅(プロフ) - 続編も楽しみにさせていただきます。 (2020年8月17日 20時) (
レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» 尊敬される程ではないですよ…。更新頻度は低いですが、これからも読んで頂けると嬉しいです。話数がないので続編に移行しますので、続編も引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月15日 14時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 拙い文章で、お恥ずかしいです。本当に、尊敬します (2020年7月29日 3時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» ありがとうございます。そう言っていただき嬉しいです。 (2020年7月6日 0時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - この物語好きです。ヴィル様が好きで読み始め、この物語に感動しました。続き、楽しみにしてます！ (2020年6月23日 20時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス。 | 作成日時：2020年5月14日 20時
