34滴 ページ34
ラギーさんは何かを思い出したかのように、急に慌てレオナ様を連れて行ってしまった。
「また今度っス〜Aくーん！」
「おい、ラギー…引っ張んじゃねぇ！！」
『さようなら』
レオナ様を引っ張っていけるなんて…中々に強い…。
さて、私は薬草を取って戻ろうか…。
．
．
．
「おや？こんな所で何をしてるのかな雪の君？」
『あら、ルークさん。授業で使う薬草を取りに。ルークさんは何を…？』
「私は部活でね、薬草を育ててるんだ。この前の茶葉も、ね？」
『部活で…？ですか』
「よかったら、見学していくかい？」
『ご迷惑でなければ』
「ウィ」
ルークさんに連れられた場所には、色々なものが栽培されていた。
『凄いですね…』
「そうだろう？実がなっているものは基本トレイくんが育ててるんだ」
『そうなんですね…この苺、艶も形も良くて綺麗ですね』
「わかるか？」
『ええ。貴方が育てたのでしょうか？』
「あぁ、俺が育ててる苺だ。熟してるから味見してみるか？」
『問題ないのでしたら、是非』
「トレイくん、私にはもくれないのかい？」
「ちゃんとルークのもあるから待ってろ…」
彼は苺を数粒収穫し、洗って差し出す。
私は苺を受け取り、そのまま口へ運ぶ。
『…ん……甘くてみずみずしくて…美味しいです！』
「流石だトレイくん！」
「はは、そう言われると嬉しいな。
もう1つどうだ？」
『えぇ、いただきます……こちらは甘酸っぱさが絶妙ですね…先程とは違いますか？』
「おっ。よくわかったな！さっきのと似てるが、少し違うんだよ」
『ふふ。なんとなくでしたが、ね？』
「だとしても凄いな。流石ポムフィオーレってやつか？」
「ノンノン、Aは少々特別なのさ。」
『特別という訳ではないですが…あ、申し遅れました、Aともうします。』
「俺はトレイ、トレイ･クローバー。よろしくな」
『よろしくお願いします、トレイさん』
それからトレイさんとルークさんに色々と教わった。
「興味があるなら、入部してみるか？」
「それは名案だね。どうだいA？」
『ヴィルに相談してみます』
「ウィ。それじゃあA、共に帰るかい？」
「もう終了時刻だったな…。片付けはやっておくから」
「メルシー、薔薇の騎士」
「その呼び方はやめろって…」
『では、失礼します』
「ああ、またな」
ルークさんと共に寮へ帰りました。
サイエンス部か…ちょっと楽しかった、な？
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愛羅(プロフ) - 続編も楽しみにさせていただきます。 (2020年8月17日 20時) (
レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» 尊敬される程ではないですよ…。更新頻度は低いですが、これからも読んで頂けると嬉しいです。話数がないので続編に移行しますので、続編も引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月15日 14時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 拙い文章で、お恥ずかしいです。本当に、尊敬します (2020年7月29日 3時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» ありがとうございます。そう言っていただき嬉しいです。 (2020年7月6日 0時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - この物語好きです。ヴィル様が好きで読み始め、この物語に感動しました。続き、楽しみにしてます！ (2020年6月23日 20時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス。 | 作成日時：2020年5月14日 20時
