23滴 ページ23
A再度
私は話し終え、ヴィルは確認のため聞き返す。
「マジカルペンを取りに校舎へ、ウィッグもつけずにそのまま…」
『うん』
「で、見つかって戻ろうとしたら、大食堂がさわがしくて覗いたら、人が投げ飛ばされて、シャンデリアにぶつかり、シャンデリアは破壊」
『うん』
「Aは投げ飛ばされた人が心配で駆け寄ったら、学園長に見られて共犯だと思われた」
『うん』
「で、ドワーフ鉱山に魔法石を取りに行って、バケモノと戦った」
『うん』
「戦った時にユニーク魔法を使いすぎて、身体が冷え切ってた…と。」
『うん…そういうこと。』
ヴィルは「はぁー…」と長く大きい溜息をし、頭を抱えた。
『ヴィル…？』
私が名前を呼ぶと、バッと顔をあげ私を見て怒った。
「おバカ！！このおバカ！！！」
『えぇ！？』
「どんだけ心配したと思ってんのよ！ユニーク魔法もAの身体に負担がかかるものじゃない！！もし、そのまま凍ってしまったらどうするのよ！！！」
『ごめんなさい、ヴィル…』
「そもそもアンタは女の子なのよ！！危険なことはして欲しくないのよ！！」
『うん…』
「またアンタがいなくなるなんて…アタシは絶対に許せない。」
ヴィルは優しく、両手で私の頬に触れて、私はヴィルの手を握った。
『もういなくならないよ、ヴィル…』
「約束してちょうだい…」
『うん』
「うんうん、私からも約束してほしいね、雪の君？」
横からルークさんの声が聞こえて、私とヴィルはルークさんを見る。
「ルーク…アンタいつからそこに！？」
「実は扉の向こうで聞いてたんだが、思わず入ってしまったよ…ヴィルが怒り始めた時くらいにね」
「A…？」
「はぁぁぁぁ…いつかは話とかないとって思ってたからいいわ、こっちに来て座りなさい。」
ヴィルはもう一度頭を抱えて、ルークさんとエペルくんを呼んだ。
「A、改めて正式に自己紹介して。」
『A･ルーナライト。輝石の国の王女…から一般人になった、はず。多分…。
色々あって、この学園に通ってます…』
「やはり私の目に狂いはなかったようだね、プリンセス」
「今までのは…男装？」
「ええ、そうよ。あれはウィッグよ。」
「けど、顔も少し違く見える気が…」
『男の子っぽく見えるメイクを軽くしてるから、かな？』
「なるほど…！」
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愛羅(プロフ) - 続編も楽しみにさせていただきます。 (2020年8月17日 20時) (
レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» 尊敬される程ではないですよ…。更新頻度は低いですが、これからも読んで頂けると嬉しいです。話数がないので続編に移行しますので、続編も引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月15日 14時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 拙い文章で、お恥ずかしいです。本当に、尊敬します (2020年7月29日 3時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» ありがとうございます。そう言っていただき嬉しいです。 (2020年7月6日 0時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - この物語好きです。ヴィル様が好きで読み始め、この物語に感動しました。続き、楽しみにしてます！ (2020年6月23日 20時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス。 | 作成日時：2020年5月14日 20時
