11滴 ページ11
ヴィルside
まさか新入生にAがいるなんて思わなかったわ…。そもそもここは男子校よね？
そこに女の子1人って…あの学園長も頭がいかれてるのかしら？
Aは髪は変わってたけど、それ以外はあまり変わってなくて、名前を聞く前に気づいたわ。
けど、Aは驚いてたわね。まぁ…幼い頃にくらべたら、変わってるものね。
アタシはあの日以来、Aを忘れたことはなかったわ。
Aに見合うよう、努力をしてきたし。
プレゼントだって、アンタの好みと似合いそうなものをあげたの。香水はアタシと同じのよ？
Aは一国の王女様…アタシは……。
アンタはアタシのことが好きなのは知ってるわ、見ればわかるもの。
そこまで疎くないわよ、アタシ？
だって、アタシも愛してるもの。
だけどね…ダメなの…そう諦めたはずなのに…
さて…どうしたものか。
部屋に案内して、ソファに座らせる。
『あの…ヴィル…』
「待って。確認させて…
アンタは輝石の国の王女、A･ルーナライトで間違ってないのよね？」
『…もう王女ではない、かな？』
「そう。で、髪はどうしたのよ？」
『これはウィッグなの。ほら…』
Aがワインレッドの髪をあげると、中から見覚えのあるブロンドの長い髪が現れた。
「いつみても美しい髪ね」
『ヴィルにそう言われて嬉しい。』
Aは微笑んでるつもりなんでしょうけど…ぎこちない笑みを浮かべる。
せっかく笑ってるAが見れると思ったのに、残念ね？
「一応、男装してるって訳ね。理解したわ。
Aが女である事がバレると厄介ね…私も注意しておくけど、アンタ自身も気をつけなさいよ」
『はい、気をつけます。
あの…ヴィル？』
「なに？」
『会えて嬉しい。それに、一緒に居れる時間があるからもっと嬉しい。』
「そう…アタシもよ」
Aの頭をそっと撫でれば、Aは気持ち良さそうにする。
小さい頃にもやってあげたもんね…？
「さて、アンタもポムフィオーレ寮生の1人なんだから、気を引き締めなさいよ。
さっきも言ったけど、美しくないものはこの寮に相応しくないからね。」
『うん、頑張る』
「明日から授業も始まるんだし、もう戻って休みなさい」
『うん、おやすみヴィル』
「えぇ、おやすみなさい」
Aが部屋から出て行く。
アタシも一緒に居られて嬉しいわよ、A…
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愛羅(プロフ) - 続編も楽しみにさせていただきます。 (2020年8月17日 20時) (
レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» 尊敬される程ではないですよ…。更新頻度は低いですが、これからも読んで頂けると嬉しいです。話数がないので続編に移行しますので、続編も引き続きよろしくお願いします。 (2020年8月15日 14時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - 拙い文章で、お恥ずかしいです。本当に、尊敬します (2020年7月29日 3時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
アリス。(プロフ) - 愛羅さん» ありがとうございます。そう言っていただき嬉しいです。 (2020年7月6日 0時) (レス) id: dfed4aa78b (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - この物語好きです。ヴィル様が好きで読み始め、この物語に感動しました。続き、楽しみにしてます！ (2020年6月23日 20時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス。 | 作成日時：2020年5月14日 20時
