私は静かに学校生活を送りたい (ページ35)

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音が27 ページ35

この人たちの反応次第で私は、対応を変えてみよう

扉を開けて、廊下で待ってる彼に一言

貴「..........まふくん..........」

ぴくっとみんなが反応したのが分かった

ま「Aちゃん.....?」

ぽつりと言う言葉

何故かすらすらとここに居る人たちの名前が浮かぶ

貴「そらるさん...歌詞さん...渉君.....優君.....天月さん.....?っ....なんで....??」

自分でも状況を理解することができない

どういうこと？

私は、知っていたの？

ガツンッと頭を殴られたような感覚に陥る

それの余韻のような痛みが私を襲う

貴「あ”ぁっ....!!!あ”ぁああぁぁぁあああ！！！」

痛い、痛い、痛い.....痛い痛い痛い痛い痛い....!!!!!!!

なんで....

そらるさんたちが言っている、だが、私の耳には届かない

頭痛が強くなる

私は、痛みか、それともそれ以外の何かから逃げるためか

その場から離れた

バンッと扉を開け、家を出る

家を出るが、痛みは一向にひかない

人が居る

私を見ている

嗚呼、あのたくさんの人も私を見ている

たくさんの目が私に突き刺さる

お兄様にいつの日か言われた言葉

＿＿＿＿お前はいらない存在だ＿＿＿＿

＿＿＿＿解消道具しか価値がない＿＿＿＿

＿＿＿＿人間として見られていない＿＿＿＿

お兄様は覚えていないだろう

私の頭にはくっきりと刻まれている

後ろを見る

たくさんの、変な人が追いかけている

この世には存在しないような、生き物

私を追っている

もうどこまで来たか分からない

世界が暗く、閉ざされる

だが、私はまだ走っている

私は、何処に向かっているのか、自分でもわからないまま

暗い、先の見えない道を走る

後ろからは、もう何も追手は来ていない

ただ、何かの目が私を見ている

声が、私を蔑んでいる

私は、生きてはいけない存在

だが、私は生きたい

お兄様、私が生きたいと思うのは愚問ですか？

＿＿＿＿嗚呼、お前は生きてはいけない存在だ。前も言ったろう？＿＿＿＿＿

いないはずの兄からの返答

また、世界の黒が深くなった

バチンッと私を叩く音

心と一緒に崩れていく体

私は、どうすればいいのですか

心では何度も言う言葉

帰ってくるはずのない質問

私には、本当に信じることのできる人は存在するのか

新たな疑問とともに帰ってくることのない言葉が浮かんだ

私の体は、闇の中に埋もれて行った＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿