>招待33 ページ35
目を開けるとそこには少し光を帯びた英が居た
「あ、英...？」
僕がそう声をかけると
後ろを向いていた英がゆっくりと振り返る
すると、心なしかぱっと顔が明るくなり、"主"と口を動かした
「あるじ...?」
復唱するとうんと頷く偽英
本物は相変わらず驚愕の表情を崩さない
「ねえ、偽英、何か出来る？」
偽英、と呼ばれたことが不快だったのか若干嫌そうな顔をして頷いた
「うーん...区別できないから君は国見って呼ぶ
本物の方は英のままで。それでもいい？」
こくんと同時に頷く国見と英
まあどちらも国見英なのだが
それから国見は僕に魔法を見せるべく
手を前に突き出し光を出して英に放った
唐突な攻撃に受け身をとれず軽く吹っ飛ぶ英
それには流石の僕も驚く
「国見！！なにやってんの！！」
お腹に食らったのかお腹をおさえながら
立ち上がる英に手を貸そうと足を踏み出すと
それを腕を掴まれ国見に止められる
近くにいた他の生徒も怪訝な顔でこちらを見始める
英も怒ったのか唐突に攻撃してきた国見に闇の魔力を放つ
それを国見は簡易な小さな結界を作り防御した
「国見！！！！戻れ！戦闘をしろとは言ってない！！！！」
僕が叫び消えろ、という念を腕を掴む彼に向ける
予想外という表情で目を見開いてから淡く偽英は光って四散した
「ごめん英！！」
走って駆け寄ると此方も全く同じ表情で見られた
だが偽と違うのはお腹をおさえていること
少し顔を歪める英を見ると痛いのだ、というのが伝わった
控えめに手を患部に当て、治るのを想像する
創造の属性ならこれも出来るのでは？という考えで
少しでも英の痛みが引くようにと願う
「ごめん、こんな事になるとは思ってなかった
人型はもう創造しない事にするよ」
薄く笑って英に話す
何とか魔法は成功したようで暖かい光が英のお腹を包む
「ありがと、A痛み引いた」
おおっという声が聞こえ、
やっと今周りに人がいたことを気づいた
その中には興味津々といった表情を浮かべる飛雄もいた
いや、クラス全員が僕たちを囲んでいる
先生は何かを悟ったように笑っていた
僕はまたやらかしたな、と白目を剥きそうなレベルであははと小さく笑う
「国見...1時間で戦闘出来るレベルって言ってたが
30分も経ってない...なんて教え方したんだお前」
それには英も想定外ですよ、と笑ってみせた
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狐火＠リリ(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます...!!好きと言っていただけてとても嬉しいです！！頑張ってる甲斐がありますね(?)はい！頑張らせていただきます！ (2018年9月10日 10時) (
レス) id: 41b0d1e44a (このIDを非表示/違反報告)
雪 - もうこういうの本当に好きですッ……！応援してます！これからも頑張ってください！ (2018年9月10日 9時) (レス) id: bffa599f6a (このIDを非表示/違反報告)
狐火＠リリ(プロフ) - 雫さん» 面白いと言って頂きありがとうございます！はい！更新頑張りますね！ (2018年8月29日 7時) (レス) id: e8b465b928 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - おもしろいです 続き楽しみにしてまーす (2018年8月29日 2時) (レス) id: c5e3b2c259 (このIDを非表示/違反報告)
狐火＠リリ(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！自分でも続けられるよう頑張りますね！ (2018年8月9日 23時) (レス) id: e8b465b928 (このIDを非表示/違反報告)
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