お願い、早く私の首を切って [完]

15話 ページ17

「何故、、、何故お前が鬼になったんだ」

「鬼になった」という煉獄さんの言葉を聞いて千寿郎君が反応し私の袖をグイッと引っ張る



「Aさんが鬼、、？嘘ですよね？」


千寿郎君の目に涙が滲む


「ご、めん、ね」

私は涙ぐむ千寿郎君の涙を指で掬う


私は深呼吸して口を開く



「わた、しは上弦の、鬼と遭遇、した。そして殺された、はずだった」


「、、、。」


「目が覚めたら、鬼になって、いたの」


煉獄さんは何も言わなかった
いや、何も言えなかったのかもしれない

煉獄さんの握っていた拳がブルブルと震えている



「、、、私、沢山の人殺して食べてしまったの！大人から子供、、鬼殺隊の人も、、、」



「、、！」

煉獄さんはそれを聞いてピクっと反応し私を真っ直ぐ見る



「お館様が最近隊士が10人くらい帰ってきてないと言っていた、、、もしかしてそれも、、」



うん



そうだよ、煉獄さん



全部私が




「私が食べたの、、、！」





私の言葉でこの場の空気が一瞬で凍りついた

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