お願い、早く私の首を切って [完]

14話 ページ16

あぁ、駄目だ



今すぐ煉獄さん


貴方の胸に飛び込みたい



会いたかった



と言いたい



でも今の私は、、、



今の私はもう人間じゃない


人を喰らう化け物




「、、、A生きていたのか！」


煉獄さんがこちらに近付いてくる



駄目、こちらに来ては駄目



私を強く抱き締めている千寿郎君を引き離す

それに千寿郎君は「どうして、、？」と漏らす



私はそんな千寿郎君に優しく微笑む


「ご、めんね」

私はそう言って立ち上がり煉獄さんの方に向き直る



「れ、んごく、さん」

おぼつかない言葉で名前を呼ぶ


すると煉獄さんの顔色は一瞬で変わる



「、、、！ Aお前まさか」






私は静かにコクリと頷く


煉獄さんは察したのか悲しそうな顔をして目を伏せる



「れん、ごくさん、、、」



私が貴方に言えることは1つ









「わた、しの、頸を、斬って」







どうか




最期は貴方の手で





全てを終わりにして

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