44話 ページ45
煉獄視点
今日は授業で使う物を買い出しする為家を出ていた
「(買う物は買ったしもう帰るか)」
買い物を終え店を出て家に向かって歩きだそうとした時だった
「本当、自業自得だよね〜」
離れた所で自分の学校の生徒達の話し声が聞こえた
俺は声を掛けようと生徒達の方に足を向けようとしたときある一言で俺の足は止まる
「煉獄先生の手を払い除けたんだから頬くらい叩かれて当然よ。それよりあの女の顔見た?」
一瞬耳を疑った
頬を叩いた、、?
俺の手を払い除けたAを、、?
腹の奥から怒りがフツフツと湧き上がるのを感じる
俺の足は自然と早足になり生徒達の方へ向かう
「れ、煉獄先生、、、!?」
生徒達はすぐ俺に気付き俺の顔を見て凄く怯えていた
「ーーーーっ!」
生徒達に何を言ったか覚えてはないが、我を忘れて俺は声を荒らげた
気付いたら生徒達は涙を流しながら俺に「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝罪していた
俺は何故この時こんなに感情的に怒ったんだ?
分からない。
Aは、ただの生徒の1人なのに
何故俺はAの事をこんなに気にかけているんだ、、?
ーーズキッ
「、、っ」
急に頭に痛みが走る
『煉獄さん!』
その瞬間 俺の名前を呼ぶAが脳裏に浮かんだ
服装は今の時代とは異なっていたがあれは間違いないAだった
脳裏に映ったAは凄く幸せそうに笑っていた
俺はAとどういう関係だった、、、?
いくら思い返しても思い出す事はできなかった
俺は大事な事を忘れている気がする
『煉獄さん。私だよ、、?Aだよ?覚えてないの??』
あの日Aは俺に泣きながら言っていた言葉を思い出す
Aはいつも俺を見ると何処か寂しいような悲しい顔をしていた
俺は何故かそんなAをほっとけなかった
ずっと心配していた
そして泣いて欲しくないと思っていた
思い出したい
俺が今思い出せずにいる記憶
恐くこれは前世の記憶というものだろう
Aなら覚えているのだろうか
「俺はAに何かしてしまったか?」
俺がAにそう聞くと、一瞬で顔色が変わる
あぁ、またお前は泣きそうな顔をする
俺から逃げようとするAの腕を掴む
離したくない
ここでAを離したらきっともうこの事を聞けなくなる
Aの腕を掴む力が強くなる
頼むから
全部俺に教えてくれ
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きつね(プロフ) - (・∀・)さん» コメントありがとうございます!ご指摘ありがとうございます!早速訂正します (2019年9月29日 15時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
(・∀・) - 富岡じゃなくて冨岡ですよ(・∀・) (2019年9月29日 10時) (レス) id: 0757e54a59 (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - hinataorenjiさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!!励みになりました!続編の方もよろしくお願いします! (2019年9月19日 20時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
hinataorenji(プロフ) - 涙線が脆くなっちゃったのかな…。涙が溢れ出てきて止まらないです…。 めっちゃ感動しました!こんな素晴らしい小説をありがとうございます! (2019年9月19日 2時) (レス) id: 341779c11b (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます!一気読みして頂いてありがとうございます!嬉しいです!これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年9月19日 0時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きつね | 作成日時:2019年7月26日 1時