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41話 ページ42

千寿郎君に話して良かったと思う


今まで自分で溜め込んでいたものが全部ではないけれど吐き出された気がする


気持ちが楽になった






それから千寿郎君と色々話していたら気付けば外はもう真っ暗になっていた

時計を見ると18時すぎを指している


「あ、もうこんな時間だ。私もう帰らないと」



「時間があっという間に過ぎましたね。もう暗いので家まで送りますよ」


「いやいや!悪いから大丈夫だよ!1人で帰れるし、、、」


「でも女の人を1人で帰らせるのは危ないです!送りますよ!」


千寿郎君の真面目な目に私は負け、お言葉に甘えることにした

「じゃあ、よろしくお願いします」


「はい!」


千寿郎君はニコッと微笑む


そして私達は千寿郎君の部屋を出て玄関に向かって歩き出した








「Aさんの家はここから遠いですか?」


「いや、そんなに遠くないよ?歩いて15分くらいかな?」


靴を履いて外を出ようと立ち上がった時だった


「A今から帰るのか?」

背後から煉獄さんの声

私の体はビクンと跳ね恐る恐る振り返ると煉獄さんが立っていた


「は、はい。今から帰ります。お邪魔しました」

少し小さめの声でそう答える
すると千寿郎君が気を使ってか私と煉獄さんの間に入る


「兄上。Aさんは私が送っていきます。」


「、、、。 いや、俺が送っていく。千寿郎は母上の手伝いをしろ」


「でも!」


「子供が夜歩くのは危険だ。だから俺がAを送っていく」


低い声で千寿郎君にそう言い放つ
流石に千寿郎君は何も言い返せなくなってしまう

すると千寿郎君は私にこそっと耳打ちをする

「Aさん。兄上ああなると何言っても聞かなくなってしまいまして、、、兄上と一緒に帰るのは気まずいですよね、、、」


困惑する千寿郎君 私はチラッと煉獄さんを見る
すると何故か煉獄さんは私に微笑みかける

私はそんな煉獄さんに不覚にもドキってしてしまう


でも今の煉獄さんに千寿郎君が何言っても聞かないのは薄々みえてる

千寿郎君、凄く困ってるし
これ以上迷惑を掛けられない


仕方なく私は承諾する事にした


「千寿郎君。煉獄先生に送って貰うから大丈夫だよ。お母さんのお手伝いしてあげて?」


「Aさん、本当に大丈夫ですか?」


うん。本当は大丈夫じゃないけど
私は千寿郎君を心配かけまいと「大丈夫」と言って笑ってみせた

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きつね(プロフ) - (・∀・)さん» コメントありがとうございます!ご指摘ありがとうございます!早速訂正します (2019年9月29日 15時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
(・∀・) - 富岡じゃなくて冨岡ですよ(・∀・) (2019年9月29日 10時) (レス) id: 0757e54a59 (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - hinataorenjiさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!!励みになりました!続編の方もよろしくお願いします! (2019年9月19日 20時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)
hinataorenji(プロフ) - 涙線が脆くなっちゃったのかな…。涙が溢れ出てきて止まらないです…。 めっちゃ感動しました!こんな素晴らしい小説をありがとうございます! (2019年9月19日 2時) (レス) id: 341779c11b (このIDを非表示/違反報告)
きつね(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます!一気読みして頂いてありがとうございます!嬉しいです!これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年9月19日 0時) (レス) id: 23a7de07b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きつね | 作成日時:2019年7月26日 1時

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