パイン飴よりも、君の言葉の方が【蜂楽廻】 ページ5
『蜂楽くん、好きです!』
「ありがと〜!」
『蜂楽くん、今日も好きだよ!』
「ほんと〜?嬉しい!」
私は蜂楽くんが、推しとして好きだ。例えば、
サッカーしてる時のカッコいい表情とか友達とふざけてる時のかわいい表情だとか笑顔とかもう最高なんだよ!!そしてさらにetc…
という感じで、私は毎日蜂楽くんに愛を伝えている。今は蜂楽くんと呼んでいるが、心の中と親友の前では【めぐるん】なんて呼んでいる。…親友のことは、恥ずかしくて親友ですなんていえないけど。
「ほんっと〜に蜂楽くんの事が好きなのね、A。」
『あったりまえじゃん!めぐるんカッコ可愛いよ!!』
「なら、好きだ〜じゃなくて付き合ってくださいって言えば良いじゃん」
親友には、毎日めぐるんの素晴らしさを伝えているからか、このように呆れられている。
『いやいや、めぐるんが好きなのは推しとしてだから。推し×自分なんてあり得ないから。夢小説ぐらいでしか見ないよ』
「ふ〜ん。ちなみに今食べてるチュッパチャプスの味とかも関係あるの?」
『あぁ…これは、普通に癖になるからよく舐めてる』
「そういえば、蜂楽くんの好きなものもパイナップルの缶詰だった気が…」
『えっ!?めぐるんもパイナップル好きなの!?』
やはり推しと好きなものが同じなのは嬉しい。これは明日からしばらくこの飴が手放せなくなりそうだ。
「というかAに言いたい事あるんだけど」
『なあに?』
なんだか張り詰めたような空気になって、私は背筋を伸ばす。
「…いい加減、見たもの全てを蜂楽くんに関連付けたり毎日2回告白したり、蜂楽くんの話を4時間ぐらい続けたりするの、やめてほしい…かな。私だって、Aと色んな事でお話ししたいよ。って!言い過ぎた。ごめんね」
『…大丈夫。こっちこそごめんね』
確かに、蜂楽くんについて話し過ぎたという事に自覚はあった。
この子は小学生からの親友で、どんな時もそばにいてくれた子。失いたくない。ならば…
『私、めぐるん離れしてみる』
「いや、ごめん。全然大丈夫なのに…」
『ううん。私がダメなの。親友の事…ほったらかしにしちゃってたし。嫌われたくないもん。』
「Aっ!!やっと親友って言ってくれたあ!!もうっ、ずっと親友だよ、私達!!」
そういってから、親友は泣き出してしまった。
そして次の日。【めぐるん離れ生活】がスタートしたのだった。
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めんち - 甘々すぎて口の中プリンの味しましたwwwそれくらいすごかったです!それと応援しています! (6月27日 16時) (レス) id: 05dd0f2a4d (このIDを非表示/違反報告)
轟紫音(プロフ) - リクエストありがとうございます!楽しく読んでいただけて光栄です! (2023年1月3日 16時) (レス) id: db00a10190 (このIDを非表示/違反報告)
楓乃(プロフ) - リクエスト失礼します!蟻生十兵衛くんをテーマにしてやって欲しいです...!影で楽しく読んでますっ! (2023年1月2日 20時) (レス) id: dfc5a6b3bc (このIDを非表示/違反報告)
轟紫音(プロフ) - リクエスト募集中です!ちょっとネタ切れ気味… (2022年12月14日 10時) (レス) @page7 id: db00a10190 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:轟 紫音 | 作成日時:2022年12月11日 21時