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「……レンタルすればいいじゃないですか」
「レンタルじゃないやつあるじゃん」
「じゃあ買えばいい」
「こんな古いレアなやつ、売ってるとこみたことない」
「ネットで探せばありますよ」
「……そんな俺に会うの嫌？」
「いや、そういう訳じゃ……」
そんな捨てられた子犬みたいな目で見ないでください。
私が悪いみたいじゃない。
「Aに会いに来ちゃダメ？」
真っ直ぐ私を見つめて、小首を傾げる姿のなんと可愛らしいこと！！
あざとい。非常にあざとい。
この人、自分の武器をよくわかってる。
そんな顔で、そんなこと言われたら断れないよ。
「……わかりました」
「やったー！」
にこにこ笑って、嬉しそうにまたソファに寝転ぶ。
なんだか、すごく振り回されてる……。
でも嫌な感じはしない。
寧ろドキドキして、彼が笑ってくれるのがちょっと嬉しくて。
どうしちゃったんだろう、私。
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作者名：リオ | 作成日時：2018年9月5日 19時
