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桃side
『はぁ…はぁ…』
莉「はぁ……はぁ……さとみ…くん、速い……」
俺らは結構遠くまで走ってきたつもり……。
さっきの音は確実に人間が狩る音だった。
なんで、森までやってくるんだよ…。
うぜえ←
莉「こ、このままさ家に帰ったら人間にバレちゃう……よね？」
『その可能性は高いな。リアとかのいる方はきっと危険かもしれない。』
莉「え…リアが危険！？なら行かないと！」
莉犬は、走ってきた道を戻ろうとした。
『待てよ！！！』
俺は莉犬の腕を掴む。
莉「だって、リアが！！危険ならば助けようよっ！！！」
『気持ちはめちゃめちゃ分かる。だけど、あっちには村長とか人居るから大丈夫。』
莉「そ、そっか。確かに、避難とかできる場所あったしね。」
『うん。ここは、俺と莉犬しか居ないからもっとやばい。だから逃げよ。な？』
莉「………うん！そうしよ！」
俺の言った通り、リア達のいる方向には、偉い人とかたくさん居る。
だから、ガードとかしてくれてるし万が一の避難場所とかも作ってると聞いた。
つまり、避難場所もなく、周りには人も居ない俺らはもっとやばい。
でも、元々真面目な人間舐めんな←
莉「あ」
『？どうした？』
莉「な、なんかさ、獣って魔法使えたりするじゃん？俺も使えるのかな〜って。」
『できるんじゃない？あ。リアとか魔法出来てた気が……。』
莉「あーあ。この間街行って調べてくるんだった。ま、今度でいっか。」
魔法ね…。
『ってかさ、これからどうする？』
莉「もう日が暮れちゃうね…家……帰る？」
『………それしかないな。よし、莉犬は木移動して。俺は下歩くから！』
莉「え……大丈夫なの？」
『だって、人間の目当てはお前だろ？俺は意味ねぇから万が一で！』
莉「分かった！さとみくんの真下歩く！」
そう言って莉犬は、木を登り始めた。
やっぱり木登りって良いよな……。
『じゃあ、歩くぞ！』
莉「うん！」
俺らはちょっとおかしいけどこの方法で帰ることにした。
どうか、人間に会わせないで下さい。
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作者名：。 | 作成日時：2020年5月1日 20時
