今までも、これからも。〜yb*in*hk〜

ごめんって、言わせてごめん。 ページ24

Hikaru side.


『ばっちりよ！
慧の微笑み、頂きましたっ！』
･･･て言う、大ちゃんのどや顔、頂きました。



けども。



「失礼しまーす･･･」


「あら光くん、慧くんまだ寝てるよ？」


「あっ、はい、
ちょっと顔見ていきますね？」



慧の寝てるベッドのカーテンの中に入る。


こっちに背を向けて寝ていた慧が、急に振り向いた。


「わ･･･ビビった、起きてたの？」


一瞬キッと睨まれて、目を逸らされた。




「大ちゃんじゃ、寝れないし･･･」


「･･･ごめん」


「なかなか学校辿り着けなくて･･･死ぬかと思ったし」


「うん、ごめん･･･」


「光が先に学校行ったとか、宏太から聞きたくないし」


「ごめん、ね･･･？」



「･･･でも、･･･俺が悪いのに、謝らせて･･･ごめん･･･」



ちょっとだけ、だけど、
ちょっとだけ、泣きそうになった。


「光にね、俺のせいで･･･
無理させてたら、嫌だなって、思ったんだ･･･。
でもやっぱり、光がいないとだめ、なのかも、俺」


あ、ちょっと、照れてる。


「俺ね、無理してないよ？
俺がしたいからしてるし、これからもする。
これは約束する」


「ん、ありがと･･･」


「でも、本当にいらないときは、早めに言ってね･･･？」


どうしようもなく落ち込みそうだからね、俺。


「ふふ、たぶん無いよ、そんなこと。
･･･光こそ、もう嫌だ！って言い出さないでよね」


そんなことこそ、ありそうにない。


「･･･ていうか光、寝てないでしょ」


「慧みたいな顔色してるって大ちゃんに言われた」



「ひっでー。
･･･ね、光、腕伸ばして」


慧が体を起こしながら言った。

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