今までも、これからも。〜yb*in*hk〜

拗ねて拗れて。 ページ17

Hikaru side.


「あれ、ヒカひとり？慧休み？」


「あ、おはよう大ちゃん。
･･･んー、どうかな」


「へ、なにそれ？喧嘩でもした？
ってか顔色悪いよ、慧みたい」


焼きそばパン片手に大ちゃんが座る。



「んー･･･大ちゃーん」



「なによ、どうしたのよ」




「･･･俺が無理してるように見えたことある？」



「はい？」



大ちゃんになら、言っちゃってもいいのかな。
と、思った。



「無理して俺に合わせなくていい、って。
なーんかね、弟としてしょぼーん。です」


「んあ、そういうことぉ？」


口の中のを全部飲み込んでから、大ちゃんは続けた。


「ヒカ拗ねてんだ」



「へ？」



想像と違う角度から豪速球ぶん投げられた感じ。


「違うの？
もっと頼ってって言いたかったんじゃないの？」



「ん、まあ、そうなんだけど･･･」


真正面から言われると素直にうんって言えないというか。



「まあね、慧あんな感じだもんね」



･･･あぁ、俺。


「手強いお兄ちゃんだね？」



俺の顔を覗きこんで、にこっと笑った大ちゃん。
･･･いつのまにパン完食したの。




時計が指すのは８時半。
始業のチャイムがなるまであと15分。




きっと、だけど。
･･･俺には、分かる。



「大ちゃん、お願いがあるんだけど･･･」

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