episode28 ページ30
「で…
…なんで皆さんもいるんですか？」
”土曜日、学校前で待ち合わせね”
会議の後、真冬先輩がくれたLINEは
ただの文面なのにほんのり暖かさを感じた。
メッセージの後に送られてきたてるてる坊主のスタンプを
見ると、こういう所は普通の高校生なんだなって。
最近、あまりにも人の優しさに触れていなかったからだろうか。
こんなちょっとしたことで”えへへ”なんて
アホみたいな笑みが漏れてしまう。
しかし土曜日、学校の校門前には意図していない人達の影があった。
いや、正直こうなる予感はしていたが実際に目の当たりにすると
呆れるほかない。
”ごめんね〜”と真冬先輩は困ったような笑みを浮かべている。
「僕らがいたら困りますか？」
センラ先輩はニヤニヤと笑みを浮かべながら
こちらを見つめる。
「俺がドレス選んであげるって
A、そういうセンス無さそうだし」
志麻先輩のカチンとくるような言動には
徐々に慣れてきてしまった。
こんなこと慣れたくものないのだが。
「わっ…！？」
私がため息をついていると不意に後ろから肩に手が回ってきた
「まふだけAのドレス姿先に見るの
ずるいやん〜！！僕も行く〜！！」
子供のように駄々をこねる坂田先輩は
じゃれるように私に抱き着く。
坂田先輩はスキンシップが激しく
こうやって誰彼構わず人のパーソナルスペースに侵入してくる。
こればっかりは今後も慣れそうに無い。
「こら、離れろ坂田」
坂田先輩の暴挙を止めに入るのはいつも浦田先輩だ。
”ええやん！”なんて騒いでいるが
何もよくありません。早急に離れてください。
ギャーギャー言いながら真冬先輩の送迎車に乗り込むと
一番奥の席でイヤホンをつけながら携帯をいじっている
彼方先輩がいた。
正直、彼方先輩はこないだろうと思っていた。
会議中の会話にも全く興味を示さなかったし。
驚きのあまり”何でいるんですか”と聞くと
微笑みながら、
”気になるから”
なんていまいち掴めないような返答が
返ってくるから、やっぱりこの人はわからない。
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桜餅(プロフ) - 更新待ってましたぁ！！本当にこの作品大好きです！これからも頑張ってください！ (2019年8月5日 6時) (
レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木ゆき(プロフ) - めっちゃ好きです！！更新頑張ってください！ (2019年7月22日 12時) (レス) id: 54d5b427b8 (このIDを非表示/違反報告)
依利 - ハマりました！頑張ってください！ (2019年7月22日 11時) (レス) id: ebc513990a (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - mさん激しく同意するw (2019年7月20日 20時) (レス) id: ae4edb19df (このIDを非表示/違反報告)
りもこんぬ - つずきが 気になりすぎて夜しか寝れません((ネタ (2019年7月20日 12時) (レス) id: 3a0ab8cfdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉乃 | 作成日時：2019年7月19日 11時
