【ハイキュー】いわゆる"モテ期"到来season3

第122話　月バリ ページ27

田「大地さんナイスレシーブ！」

山「ナイス！」

烏「ブロックフォローちゃんと入れ！見てんじゃねーぞ！
"これが最後の一球！"常にそう思って喰らいつけ！そうじゃなきゃ今疎かにした一球が試合で泣く一球になるぞ！！」


今日も体育館では、シューズの擦れる音、ボールが落ちる音、そしてけい兄の声が響く。
私はボールを拾いながら、音駒との練習試合の日の事を思い出していた。


――――――――――――――――


武「皆さん、今日の音駒戦お疲れ様でした！
――で早速ですが、IH予選は来月6月2日からスタートです」

烏「宮城は地区予選ねぇからすぐ県予選だ。
全国大会へ進めるのは、県内約60チーム中1チームのみ。1回負けた時点で道は途切れる。
音駒にリベンジしたきゃまずこの宮城で1番になる他無い。2位じゃ駄目だ。
まぁ音駒(むこう)にも東京代表に入ってもらわねぇとなんないけどな…」

澤「東京は学校が多いから代表は2チーム選出だっけ？」

菅「だな、確か」

田「大丈夫っスよアイツらなら！」

西「おお、強かったっスもん！」

東「そうだな」


―――――――――――――――――


…西谷と田中がいつも以上にフンスフンスしてたな、そういえば。


澤「お疲れした！」

全「シターッ！！」


東「うぉ」

田「ホントだスゲー！写真でけー！」

『？』


練習が終わり、片付けやら帰り支度やらをしていると、体育館の片隅でわらわらと騒ぐ同期と先輩を発見。

近くにいた日向・影山も気になったみたいなので、一緒に彼らの元へ近づいた。


日「なんスか！？どしたんスか！？」


日向が後ろからヒョコっと顔を覗かせると、「ホレ」とあるモノを差し出す田中。


日「"高校注目選手ピックアップ"…？」


田中が持っていたモノは「月刊バリボー」略して"月バリ"だった。ということは、騒いでいる原因はたぶん…


田「今年の注目選手の中でも"とくに注目っ！"ってなってる全国3人の中に白鳥沢の"ウシワカ"が入ってんだよ！」


あぁ、やっぱり。
田中が大声で言うもんだから、一体何事かと思えばそんなこと…私にとっては大した事ではなかった。
でも、地元の選手が月バリに載ってたら騒ぐのか普通は…


日「白鳥沢って影山が落ちた高校(トコ)！！」

影「うるせぇ！！」


日向の反応に影山が吠える。

何故私が牛島さんが全国で3本指に入る選手だと書かれた記事を見て驚かないのかと言うと、GW合宿の時に天童さんが教えてくれたからだ。

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