【ハイキュー】いわゆる"モテ期"到来

第47話　2人のセッター ページ49

烏「こっちのリベロは仕事で来らんないんだよ。」


澤「あっ、それなら…スミマセン…。」


烏「あと2人どーすっかな。ベンチ組からか…」





そんなやり取りがあり、西谷がしぶしぶ町内会コートへ向かった時だった。

日向が大声をあげる。





日「あっアサヒさんだっ！！！」


全「！！」


日「アサヒさんっ」


田「旭さぁーん！！？」


東「ゲッ！またコイツ…
あっおっ俺はっ、そのっ…」





みんなに見つかり、焦る旭さんを日向はじっと見つめる。

すると何も知らない烏養さんが吠える。





ガラッ

ばっ




烏「なんだ遅刻かナメテんのか！ポジションどこだ！！」


東「あっえっWS(ウィングスパイカー)…」


烏「人足んねぇんだ！さっさとアップとってこっち入れ！すぐ！！」





烏養さんに押され、ポジションを答えてしまったのが運のつき…

すぐすぐ！！と急かされ、半ば強制的に旭さんは体育館へ…




西谷も旭さんも、なんとも表現しにくい表情だ。




烏「あとはセッターか…
俺やりてぇけど外から見てなきゃだしな…
お前らの方から1人セッター貸してくれ」


影「………」


菅「………」ｽｯ


田「スガさん！？」


影「！」





烏養さんがそう言ったあと、先に動いたのはスガさんだった。





影「菅原さんが引いて俺が繰り上げ…みたいなのゴメンですよ。」



影山は鋭い視線でスガさんを見る。



菅「…俺は…
影山が入って来て…正セッター争いしてやるって思う反面どっかで…、…ほっとしてた気がする。

セッターはチームの攻撃の"軸"だ。一番頑丈でなくちゃいけない。
でも俺は、トスを上げることに…ビビってた…」


影「………」


『………』


菅「俺のトスでまたスパイカーが何度もブロックに捕まるのが恐くて、圧倒的な実力の影山の影山の陰に隠れて、

…安心…してたんだ…」





必死に言葉を紡ぐスガさん。

みんなは静かにスガさんの声を聞いた。





菅「…スパイクがブロックに捕まる瞬間を考えると今も恐い。けど…
もう一回、俺にトス上げさせてくれ旭。」


東「！」


菅「…だから俺はこっちに入るよ影山。」


影「！」


菅「負けないからな」


影「俺もっス」




そう会話をするうちの2人のセッターたちは、実に良い表情をしていた。




菅「西谷ナイスレシーブ頼むよ！」


西「当然っス」


東「………」


日「アサヒさん来たな！な！」


影「ああ。とりあえず(・・・・・)な。」






いよいよ試合が始まる…！！

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