【ハイキュー】いわゆる"モテ期"到来

第43話　エースの心情 ページ45

翌日昼休み



「おやつ買い行こ」


「ねみー」


「午後の授業なんだっけ？」


「坂ノ下行く？」


「行くー」



東「………」



日・影「………」



『………(え、何この状況)』







昨日と同様、旭さんと一緒にお弁当を食べるべく3年3組の教室へ足を運ぶと

そこには周りがうるさい中、終始無言の3人がいた。

どうやら日向と影山が旭さんに部活に来るよう促しているようだ。


日向が、一緒に練習したことものない旭さんに何を言うのか

そして、日向の真っ直ぐな言葉を聞いて旭さんがどんな反応をするのか


気になった私は影から3人の動向を見守ることにした。







東峰side



東「なんで一緒に練習もした事ない俺が気になるの？
今の面子であの青葉城西に勝ったんだろ？西谷も無しで」





昼休み
いつものように教室の外から呼ばれたから、千尋かな？って思って外に出てみたら、この前会った1年二人がいた。


二人は俺に部活に戻ってほしいと言う。


不思議に思った俺はそう聞いてみた。





日「あっ旭さんが戻って来ないと、2・3年生が元気無いから！！ですっ」






するとオレンジ髪の1年がいきなり大声を出す。

思わずビクッってなる俺ともう一人の1年。


……びっくりした…





影「声でけーよ」ﾍﾞｼｯ


東「フハッ面白いなお前ら」





まるでコントをしているかの様な二人に思わず笑ってしまう。

けど…





東「けど…悪いな。
俺は高いブロックを目の前にして、それを打ち抜くイメージみたいなのが全然見えなくなっちゃったんだよ…

必ずシャットアウトされるか、それにびびって自滅する自分が過るんだ…」







約一ヶ月前ー春高予選ー



ドドッ



俺の打ったスパイクは、相手のブロックによって自分のコートへ落ちる



またブロック…

もう何本目かもわかんねぇ…

西谷がこんなに拾ってんのに

俺は全然決めらんねぇ



苦しい時にボールが回ってくるのがエース

それを決めるのがエース



何度もトスを呼んだ

"俺に持ってこい"

"俺が決めてやる"



でもそのうち…






西「旭さん！？」


菅「旭…？」


東「………」






トスを呼ぶのが怖くなった。








日「…1年の…ち…チビにこんな事言われたら生意気って思うかもですけど…」




日向の声で我にかえる。

無意識に力が入っていたようで、握りしめていた拳が痛かった。




東「思わないよ、なに？」


日「おれ、それわかります。」




日向は真っ直ぐ俺を見て言った。

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