第20話 タイムアウト ページ21
国見side
ピーーッ
第2セット中盤、烏野と青城は2点差で烏野がリード。
なかなか流れをつかめない俺たちはタイムアウトをとった。
矢「おい金田一〜〜ハナシ違うじゃねーかあの影山…」
金「お、俺だってあんなの初めて見て…
影山のあのムチャブリトスに合わせられるスパイカーがいるなんて……」
入「それは違うな。」
集合するや否や、ボトルを片手に金田一に文句を言う矢巾さん。
金田一も戸惑っているが、そこで入畑監督が言葉を入れる。
入「影山"が"スパイカーに合わせてるんだ。
特にあの小柄の5番には、完璧に"打たせている"と言ったほうが合ってるかもな。
……そうだろう千尋くん?」
『………コク』
国「………?」
入畑監督が千尋さんに尋ねると、千尋さんは静かに頷いた。
そして未だよく理解が出来ていない
『日向…あの5番は、レシーブが上がってからはボールを全く見ていない。
つまり、影山が振り下ろされる掌ピンポイントにボールを合わせてるってこと。
例え日向がどこに跳ぼうとも…、ね。』
国「?!」
金「あの影山が?他人に、合わせてる…?!」
『…あの自己中でプライドが東京タワー並みにある影山がね、自分自身の技術全部を使って日向を活かそうとしてるの。びっくりでしょ?』フフッ
そう言葉を続ける千尋さんは、まるで眩しいものを見るかのような顔で、俺は思わず見惚れてしまった。
入「まぁ影山をそうさせる程の能力があの5番にあったとしても、今の彼は素人に毛が生えたくらいの技術だけどな!」
入畑監督がカッカッと笑いながら言う。
『日向の何が凄いって、あの機動力もそうだけど、100%影山のトスを信じて跳んでるってことよ。』
入「ボール見ないって凄いよな。普通は空振る恐怖心があるだろ?そこを彼は100%信じてまっている。
……ボールは"ここに必ず上がってくる"と。」
その後も監督の分析とアドバイスが続き、ちょうどいいタイミングでタイムアウトの終わりを告げるホイッスルが鳴る。
そして第2セットが再開するも、やはり俺たちは流れをつかめずそのままこのセットを落としてしまったのだった。
_________________________________
岩「(監督、千尋の事下の名前で呼んでたな…)」
国「(はい…ちょっとびっくりしました。)」
金「(でも千尋さんは全く気にしてないみたいですよ…。)」
(コートに戻る時の北一組)
1205人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんねむ(プロフ) - 桜音姫さん» 全然大丈夫です!お気になさらないで下さい! (2019年6月20日 6時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - すいません( ̄▽ ̄;)10番のイメージが強すぎて勘違いしてました(^_^;) (2019年6月20日 3時) (レス) id: 1b05663279 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 桜音姫さん» 原作沿いに書いているのですが、私の書くスピードが遅いもので……。すみません(^_^;)烏野10番の日向翔陽はもうしばらくお待ち下さい!!今回はコメントして頂いてありがとうございました!これからも本作品をよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年6月19日 21時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 桜音姫さん» 初めまして!コメントありがとうございます!m(_ _)m先程、単行本2巻の方で確認しましたところ、青葉城西高校との初めての練習試合では、日向のゼッケン番号は5番でした。そこはまだユニフォームが届く前のお話なんですね! (2019年6月19日 21時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - 初めまして(笑)今、練習試合のところまで読んだのですが、日向の背番号10番なのに5番になってるので訂正お願いします(^_^;) (2019年6月19日 18時) (レス) id: 1b05663279 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんねむ | 作成日時:2019年1月11日 0時