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ep.129 初日 ページ39

『雪ちゃん、お互い頑張ろね!』

雪「…はい」


開店5分前。
隣で不安そうな顔をしている雪ちゃんに声をかけ、自分も気合いを入れる。
大丈夫、あれだけ降谷さんに鍛えてもらったんだから!と自分に言い聞かせて、雪ちゃんとフロアに向かった。


「いらっしゃいませ!」


「楓さーん!5番テーブル、JK3人接待お願いします!」

楓「了解」

「桜さん9番テーブルお願いします!伯父様3名、将棋をご希望です。」

桜「わかりました」

「海姉!14番テーブル、米花大学サッカー部5人!マッサージお願いしまーす!」

海「ラジャ!」


『す、凄いね…』

雪「……」コクッ


開店と同時に、ネームが上の人からどんどん呼ばれる。私と雪ちゃんはその忙しさに圧倒されていた。


「♡の人誰か空いてない?」

「今いる子は皆接待行ってます!」

「じゃあ♤!…そこの二人!どっちか将棋出来ない?!」

「こっちも誰かよこして!マッサージ出来る子!」


そんな時、私達のすぐそばに居たスタッフたちに話しかけられる。また、スタッフルームの連絡無線からも声がする。どうやら急を要しているようだ。
私はどっちも出来るけど、雪ちゃんは…?
そう思いながら隣に居る彼女をちらっと見た。


雪「…私、マッサージ出来ない…」

『っ!なら私がマッサージ行くよ!将棋のほう、お願いしてもいい?』

雪「……」コクッ

『じゃ、そゆことで。…私マッサージ行きます!』


意外にも早く反応してくれて、私達はすぐに指定されたテーブルへと向かうことが出来た。


「あ、マッサージ行く子はそこの上着とタオル持ってってね!」

『はい!』


先輩スタッフに言われた通り、上着とタオルを取りに行く。
そういえばさっき…雪ちゃん全然喋ってくれないから、反応してくれたことが凄く嬉しかった…。

って考えてる場合じゃない!急がなきゃ!

私が指定されたのは10番テーブル。私は息を乱さないように気をつけながら急いだ。


『失礼します!』

海「あ、南!この子今日からの新人なんだよ!はい、自己紹介!」

『は、はじめまして。♤の10番諸星南と申します。よろしくお願いします!』


テーブルに着くと海さんが居た。
海さんは一人のお客様のマッサージをしながら私の紹介をしてくれる。そして私も促されるまま簡単に自己紹介をした。


「へぇ!よろしく!」

「俺たち東都大学の陸上部なんだけどさ、マッサージお願いしてもいい?」

『はい!任せて下さい!』


さぁ初仕事だ!

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りんねむ(プロフ) - コメント、応援ありがとうございます!これからももっともっと楽しんで頂けるよう頑張ります!! (2020年4月11日 2時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
#Marisa - めちゃくちゃ面白いです!これからも応援してます!更新頑張ってください! (2020年4月11日 1時) (レス) id: 12856f7fd8 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - イアデビルさん» コメントありがとうございます!!頑張ります!!(^_^)丿 (2020年4月4日 17時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです!更新待ってます!頑張ってください! (2020年4月3日 13時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - ルイさん» コメントありがとうございます!ファミリー揃うのマジか!!って感じです!私も公開日に絶対見に行きます!(^^)v (2019年12月6日 16時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんねむ | 作成日時:2019年11月25日 0時

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