検索窓
今日:22 hit、昨日:119 hit、合計:551,344 hit

ep.115 お疲れ様です。 ページ24

降「今日の昼、ポアロに来られるか?」

『はい、大丈夫です。』

降「なら2時半ぐらいに来てくれ。その時間はちょうどお客さんが少なくなるし、今日は梓さん午後から休みだから。」

『わかりました。』


手に持った資料を見ながらそう言う降谷さん。


降「少し資料を預かりたい。これ、お前のUSBにもいってるんだよな?」

『はい。なので資料は持っていて頂いて大丈夫です。』

降「そうか…よし、話は以上だ。戻っていいぞ。」


降谷さんは私の方を見ずに言う。ため息もついている。やっぱり疲れてるのか…

見かねた私は先程売店買った物を取り出して降谷さんの前に置いた。


降「これは…?」

『差し入れです。降谷さん、お疲れなんでしょう?無理は禁物ですよ。』


私が栄養ドリンクやらカロリーメイトやらを差し出すと、目を見開いて驚いた表情をする降谷さん。


降「…別に無理をしているつもりはないが、よく気づいたな。いつも誰にも気づかれないようにしているんだが…」

『平然を装ってもダメです。ちゃんと見てるんですから。』

降「っ…!
なんだかお前を公安に引き入れる前のこと思い出すな…」

『はい?』


栄養ドリンクを手にとった降谷さんは、フッと笑いながら何処か遠くを見つめた。


降「お前を公安に引き抜こうと決めた後、今みたいに見抜かれたんだよ。その時は3徹ぐらいしててな…」

『え"っ、3徹?!』

降「あの時もこんな感じで差し入れ持ってきてくれたんだよな。」ハハッ


栄養ドリンクを飲み干して降谷さんが言う。
はっきり言って覚えてないが…


『ま、まぁ昔のことはどうでもいいんですよ。大事なのは今です!今夜はしっかり休んで下さいね?!』

降「わかったよ。心配ありがとう。」フッ


私が釘を指すように言えば、降谷さんはかたをすくめて感謝を述べる。
疲れてるせいか、今日はいつになく素直だ。


『どういたしまして!たまには頼って下さいね?私は降谷さんの部下なんですから!』

降「全く…お前には敵わないな…」フッ

『っ…//!で、では、失礼します!』

降「あぁ、また後でな。」


私が満面の笑みで言うと優しい笑顔でポンポンと頭を撫でられる。久しぶりの、しかも突然のハニーっぷりに思わず顔が熱くなる。

でも降谷さんは何も気にしていない様子で、恥ずかしかった私は一度礼をしてから会議室をあとにした。

…いつもと違うから調子が狂うな…
部署に戻る途中、火照る顔を扇いでそんなことを考える私であった。

ep.116 Let's think 偽名→←ep.114 呼び出し



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (262 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1015人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りんねむ(プロフ) - コメント、応援ありがとうございます!これからももっともっと楽しんで頂けるよう頑張ります!! (2020年4月11日 2時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
#Marisa - めちゃくちゃ面白いです!これからも応援してます!更新頑張ってください! (2020年4月11日 1時) (レス) id: 12856f7fd8 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - イアデビルさん» コメントありがとうございます!!頑張ります!!(^_^)丿 (2020年4月4日 17時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです!更新待ってます!頑張ってください! (2020年4月3日 13時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - ルイさん» コメントありがとうございます!ファミリー揃うのマジか!!って感じです!私も公開日に絶対見に行きます!(^^)v (2019年12月6日 16時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りんねむ | 作成日時:2019年11月25日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。