ep.114 呼び出し ページ23
ー翌日ー
今日も朝から本庁で仕事。
いつも通りに起きて、いつも通りに準備をして、いつも通りに家を出た。
『おはようございます!』
風「おはよう。千尋、降谷さんが呼んでいた。今から行ってくれ。」
『わかりました!連絡ありがとうございます!』
部署につくなり風見さんにそういう言われる。
正直、昨日のことが色々と気になっている。が、それは一旦胸の奥にしまって、早く気持ちを切り替えなくては…
『………。』バシッ
風「!?…千尋…?…何、してるんだ?」
『気合入れてました!行ってきます!!』
風「い、いってらっしゃい…」
自分の頬を両手で思いっきり叩く。
ジーンと痛みが頬いっぱいに広がって少し涙目になる。風見さんから奇異な視線を受けつつ、私は降谷さんの元へと急いだ。
コンコン
「千尋か?」
『はい。』
風見さんから行くよう指示されたのは、庁内のとある会議室。ドアを軽くノックして返事を待った。そして降谷さんの「入れ」という声を聞いてからドアを開けた。
『失礼します。』
降「悪いな、朝から呼び出して。」
『いえ。それで要件は?』
降「単刀直入に言う。そろそろ例の店に潜入してもらいたい。」
『っ…わかりました。』
降谷さんは表情一つ変えずに言う。心なしかやつれて見える。…寝ていないのだろうか…
降「それと今後のことについて少し話がしたい。」
『わかりました。…資料、部署の机にあるのですぐに取ってきますね。』
降「あぁ、頼む。」
いつもより生気が感じられず、少し違和感がある。
私は一度礼をしてから、部署へと走った。
そしてまた会議室へ向かう途中、売店によっていくつか物を買った。降谷さんにあげるのだ。本当は力の出る料理を作ってあげれたらって思うんだけどね。
『お待たせしました。』
降「あぁ。それで?準備のほうは順調か?」
会議室に戻り、机上に資料を広げる。
降谷さんはそれを何枚か手にとってそう聞いた。
『はい。あとは履歴書くらいですかね。』
降「そうか…。
名前はどうするんだ?まさか本名を使うわけじゃあるまいな?」
『っ…もちろんです。まだ決まってないですけど…』
驚いた。だって赤井さんと同じことを言うから…
やっぱり二人は凄いんだなと思った。それと同時に少し少し笑みが溢れる。
降「何笑ってるんだ?」
『あ、いえ何でもないです。』
何故かわからないけど、嬉しい気持ちになった。
そしてなんとなく、二人が似ているように思った。
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りんねむ(プロフ) - コメント、応援ありがとうございます!これからももっともっと楽しんで頂けるよう頑張ります!! (2020年4月11日 2時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
#Marisa - めちゃくちゃ面白いです!これからも応援してます!更新頑張ってください! (2020年4月11日 1時) (レス) id: 12856f7fd8 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - イアデビルさん» コメントありがとうございます!!頑張ります!!(^_^)丿 (2020年4月4日 17時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです!更新待ってます!頑張ってください! (2020年4月3日 13時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - ルイさん» コメントありがとうございます!ファミリー揃うのマジか!!って感じです!私も公開日に絶対見に行きます!(^^)v (2019年12月6日 16時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんねむ | 作成日時:2019年11月25日 0時