トリプルフェイスのご寵愛【名探偵コナン】

ep.3　私は甘党です ページ4

『いただきまーす！』

美「いただきます！」


はむっとハムサンドにかぶりつく。…ダジャレじゃないよ。違うからね。博士みたいとか思わないでね。

…あぁこれこれ。これだよ。
めっちゃうまい。幸せ。


『美味しぃ〜〜！！』

美「やっぱり安室さんのお料理は美味しいですね。」


あまりにも美味しいので、思わず声が漏れてしまう。
それは美華ちゃんも同じだった。


安「そうですか？そう言って頂けると嬉しいです。」ﾆｺ

『このコーヒーの甘さもちょうど良い…』

美「ほんと先輩甘いの好きですよね。そのうち糖尿病なりますよ。大丈夫ですか。」

『大丈夫大丈夫！ちゃんと運動してるから！』

安「美華さんは甘いのお嫌いですか？」

美「あまり得意じゃないですね…」

『うわー！甘いの食べないのとか人生の八割…いや九割損してると言っても過言じゃないからね！私は逆に苦いのとか辛いのとか無理！
皆、よくもまぁブラックコーヒーなんて大人な飲み物飲むよね…』

美「いや過言ですよ。私、っていうか先輩も大人ですからね？」

安「あははっ。お二人は本当に仲がよろしいですね！」



私が甘党演説をすると、呆れたように笑う2人。
すると、ここで安室さんが珍しく仕事について聞いてきた。



安「ところで、お二人は交通部でしたよね？」

美「そうです。私は先輩の1つ下なので今年から、先輩は去年から居たんですよね。」

『そう！交通部最高！』

安「どうしてですか？」

『平和だからです！適度な任務っていうんですかね？刑事部だと殺人事件あるじゃないですか！そんなん嫌です！怖い！関わりたくない！
あと、交通部はパトカーと白バイ乗り放題ですからね！！』

美「ちょっと先輩何言ってるんですか…警察官としてあるまじき発言ですよ。」

安「へぇ…嫌だなって思うことはないんですか？」

『ないですねー…。あ、部長がもう少しかっこよかったら良いのにっていつも思ってます！
やっぱ上司がかっこよかったらそれだけでやる気でますよね！』

美「先輩いい加減にしてくださいよー…
警察官の印象が悪くなります…」

『だってさー。私、安室さんみたいなイケメンが上司だったら、なんでも仕事しますよ！笑』

安「…本当ですか？それは嬉しいなぁ」ﾆｺ

美「もう恥ずかしいんで本当にやめてください…」



コーヒーを飲みながら談笑をする。

私はこのときまだ知らない。
先程の発言がどれほど自分を苦しめることになるか…

私はまだ知らない。

ep.4　子どもたち→←ep.2　ポアロ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す