トリプルフェイスのご寵愛【名探偵コナン】

ep.2　ポアロ ページ3

『うまし！うまし！シュークリーム！これぞ至福のとき！！』


デスクに戻り、後輩ちゃんの横でシュークリームを頬張る。
シュークリームって何でこんなに美味しいのかね。美味しすぎてもはや罪だよね。
…美味しい罪で逮捕しちゃうよ？


美「にしても今日のカーチェイスは凄かったですね…」

『そー？私は別に普通だと思ったけど…ｱﾑ』

美「っていうか、お昼前にそんなもの食べて大丈夫なんですか？このあとポアロ行くんですよ？」

『大丈夫大丈夫！シュークリームと安室さんのご飯は別腹だから！』

美「…あ、そうですか。」


後輩に若干冷ややかな目を向けられながら、最後の一口を口に放り込む。
そして手を洗ってから報告書の制作に取り掛かるのだった。


『ふ…ぁ…っ』

美「今出来るのはここまでですね。じゃあ、早速ポアロ行きます？」

『オー！』


時計を見ると3時を過ぎていた。
少し遅めのお昼休憩だ。

後輩を自分の車の助手席に乗せてシートベルトを締める。
「安全運転てお願いしますよ？！」なんて釘を刺されたのは流石にちょっと傷ついた…。

仮にも警察官なんだからそれくらいわかるよ！
きちんと法定速度は守ります！
そして何事もなくポアロに到着するのだった。




カランカラン


「いらっしゃいませ！」

『梓ちゃんこんにちはー！』

梓「いらっしゃい千尋ちゃん！今日のお仕事は終わったの？」

『ほとんどね！今日はね、宝石強盗犯とカーチェイスしたのよ！』

梓「宝石強盗犯！？凄いわね！」

『まぁ？私も？警察官ですから？』ﾄﾞﾔ

梓「うふふっ」

美「先輩、梓さんに笑われてますよ…」



この可愛い人は榎本梓さん。
ここ、喫茶ポアロの店員さん。
結構仲良いんだ！



「へぇ…カーチェイスですか。かっこいいですね！」

美「でも先輩、超運転荒かったんですよ？私死ぬかと思いました。」

『しょうがないでしょー？この町の安全を守るためなんだから！安室さん、私ハムサンドで！あとコーヒー甘いやつお願いします！』

美「また調子の良いこと言って…
私はフレンチトーストとブラックで。」



爽やかに笑っている彼は安室透さん。
彼もここで働く店員だ。

ベビーフェイスのイケメンと言うことで、地元のJKにめっちゃ人気なんだって。
うん、確かにかっこいい。
こんな人が仕事場に居たら、毎日休まず行くよね。ウチのハゲ部長より百倍…いや千倍良い。

そんな事を考えているうちに料理が来た。

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