ep.19 やられっぱなしは嫌なので ページ20
千尋side
『これ…』
カフェテリアで休憩している時、私は安室さんにあるものを渡す。
渡した小さな紙袋には、水色の包装紙で包まれた1つの箱が入っている。
先程とあるお店で購入したものだ。
安「これは…香水ですか?」
『そうです。…あの、安室さん。1つ依頼をしてもいいですか?』
安「?もちろんいいですよ。」
安室さんが箱の中身を確認した時点で声をかける。
これは今日1日、私に色々買ってくれたお礼に安室さんに買ったものだ。
でも本当は降谷さんが部下に色々買ってくれたのだ。来たる任務のために。安室さんがお客さんにプレゼントをしたのではない。
だから私も、店員さんにプレゼントのお返しをするのではなく、上司に感謝の気持ちを伝えたい。
この上司と出会ったのは今日だけど、それでも今日1日私に良くしてくれた。
"やられっぱなし"は私の性に合わない。
だから…
『この香水を降谷零と言う人に届けてほしいんです。
…その人は、出会って間もない私と一緒にお買い物をしてくれたんです。色々な物をプレゼントしてくれたんです。これは感謝の気持ちなんです。お願い、できますか?』
安「…もちろんです。喜んでくれるといいですね。」
『っ…はい!』
安室さんの目をまっすぐみて伝える。
私が依頼の内容を言うと、少し驚いたような顔をしてから快くその依頼を受けてくれた。
報酬は缶コーヒー。
私は自販機で無糖のコーヒーとココアを買って車へ戻った。
車に乗ってから
安「なぜ香水を選んだのですか?」
安「あの香水はどの様に選んだのですか?」
安「千尋さんは彼にあの香水をつけてもらいたいですか?」
なんて質問攻めにされたのはまた別のお話…。
__________________________________________
風見side
降《なぁ、香水って普段からつけていいと思うか?》
風「…え?」
仕事終わり、上司からの電話に出ると突然そんなことを聞かれる。
彼は今日、新入りの女性と1日出掛けていたらしい。
こんなことを聞いてくるあたり、その彼女から香水をもらったのだろう。
この人でも悩むことがあるんだな、と思いながら口を開く。
風「匂いにもよるでしょうが、強いものでなければいいのではないでしょうか。」
降《やっぱりそう思うか?なら明日からつけてみるかな…。ありがとな。》
風「いえ、失礼します。」
電話を切って報告書に目を移す。
…降谷さんをあんな風にさせる新入りに少し、いや、かなり興味の湧いた自分であった。
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りんねむ(プロフ) - 空白@吹部@Tp@不定期浮上さん» そうだったんですね!誤解が解けてよかったです!こちらも全然きにしていないので、どうかお気になさらないで下さいね!応援ありがとうございます!これからも楽しんで頂けるように頑張ります!(^^)/ (2020年4月14日 23時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
空白@吹部@Tp@不定期浮上(プロフ) - りんねむさん» けしてアンチとか冷やかしとかではなく私の知識不足なので…!100%私に非があるので気にしないで下さい!お騒がせしました…! (2020年4月14日 23時) (レス) id: 15a6a51f8f (このIDを非表示/違反報告)
空白@吹部@Tp@不定期浮上(プロフ) - りんねむさん» こちらこそすいません!お恥ずかしい…他の小説と混ざって勘違いしてました…!更新頑張って下さい!応援してます! (2020年4月14日 23時) (レス) id: 15a6a51f8f (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 空白@吹部@Tp@不定期浮上さん» vol.2以降では、設定の次にある"相関文"で明記してありますので!長い返信になってしまってすみません! (2020年4月14日 22時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - 空白@吹部@Tp@不定期浮上さん» 作者の都合で、わかりにくい表記となってしまいすみません。ですが私自身、彼らの設定をきちんと把握しているつもりなので、これからはもう少し気をつけて執筆をしていきたいと思います。ご指摘ありがとうございました。これからも本作品をよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年4月14日 22時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんねむ | 作成日時:2019年8月6日 13時