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９ −初恋(中学生時代)− ページ10
3月。卒業式の時期。
この時期になると授業よりも卒業式練習の方が増える
それともう一つ、第二ボタンをどの先輩に貰うかという話が増える。
私のクラスの女子というより2年生女子のほとんどはどの先輩から第二ボタンを貰うかその話でもちっきりだった。
晴「Aは吉野先輩に貰うの？」
「、もらいたい。」
第二ボタンだなんて興味すらなかった私にとっては意味の無い物にしか思えなかった
けど今は違う。
私の中でほんの少し自信というものがあった
なぜか、それはただ数回の練習だけだったけど吉野先輩と話せた。
それだけ。
でも私にとっては大きな差に感じてた。
晴「ほらっ！Aっ！行ってきな！！！」
卒業式が終わりその時がきた。
ほんの少しの自信と期待をもって、
「あ、あの！！
第二ボタン下さいっ、！」
晃「、、、、ごめんなさい」
恋はこんなに呆気なく終わることを知った。
呆気なさすぎて涙すらも出ないことも知った。
続く
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作者名：ぴっころ | 作成日時：2017年4月3日 13時
