なんか、憑かれた。

2.疲れる一日 ページ6

初めて出会った日から、はや3日。

夏美もどうやら私に存在を認識される&私の部屋で過ごすことに慣れたようだ。



が。


はっきり言って迷惑だ。

ちょっとでも部屋が散らかれば、片付けを強要して来るし、ネットしようもんなら「あれ、今日宿題してましたっけ。」なんて聞いてきて…。

親 か よ !!

3日でどんだけだよ。

まあ、夏美にとったらずっと居たわけだし、今までも気にかけてたのかな。って思いながら3日耐えてる。
頑張ってる。うん。



あ、ほら今だって

「違う違う、aとbは逆です!aが傾きで、bが切片ですって!」

ダメ出し。


でもここで教えてくれなかったら、多分最後まで分かってなかった。

だから

「ありがと。」

素っ気なくとも感謝はする。ここが親への態度と違うとこなんだろうなー。

親だったら絶対ありがとうとか言わないもん。

「いえいえ。だってAちゃん危なっかしいですから!」

満面の笑顔で言われた。

「…それけなしてんの？」

どうみてもけなしてるようにしか見えない。

「けなしてませんよ。愛しく思ってる証拠っつってね!」

なんだそれ。私と夏美の間に血縁関係なんて無いってのに。あ、

「なんで時々敬語なの?それと享年何歳?」

すごく気になる。大人っぽいけど、あまり私と歳が変わらん気がする。

「居候させてもらってるから、敬語。享年は17歳。背が高かったし、顔も父親に…あっ」

え、どしたどした。

「途中で止まってどしたの？」

「なんでもないです!とりあえず雰囲気も大人っぽかったから『老けてる』って言われてたことがありました。以上」


最後の方、すごい早口だった。

途中何を言い留まったんだろう。

「父親」がでてきて＿
「ほらグラフの式たてましょう!!あと6問だから頑張って下さい。」

ほんとだ、あとちょっと。

頑張ろうっと!

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